八ヶ岳の自然と季節 – ページ 25

寒かった3月前半

この冬がやたら暖かかったものだから3月前半の寒さは身に染みました。
タンポポもちょっと伸び始めたと思ったら、また地べたに張り付いてしまいました。
もう少しで綿毛になりそうな花もあったのに・・・
黄色い花びらも緑の葉も、ちりちりと寒さに震えているようです。

22日は3月に入ってからの寒さが少し緩んで、ちょっと春らしい日でした。
とは言っても、まだまだ緑は少ないし、花の便りも聞かれません。
雲の様子や陽射しの色に、何となく春らしさを感じるだけです。
そういえば、こうして写真を撮っていても寒くないのは久しぶりです。

今朝は雨だれの音で目が覚めました。
「雨かぁ・・」と思ってカーテンを開けると、何と真っ白ではありませんか。
雨だれと思ったのはも屋根に積もった雪が溶けて落ちる水滴の音だったんです。
沢山積もっていたら困ると思いながら着替えて見に行きました。

我が家の隣の雑木林です。
冬枯れのように見える雑木林にも春の前触れが見られます。
一面に積もった落ち葉のそこここに小さな緑の草が顔を出し始めています。
陽射しも暖かさを増してきたようです。

早朝。階段の踊り場にある窓に霜が付きます。
太陽は山から少し顔を出したばかりで、まだ陽もあたらないのに既に溶け始めています。
朝陽の明るさと暖かさがありがたく感じる今日この頃です。
これからは当分の間寒い朝が続きますね。

昨日の雨は上がって晴天の八ヶ岳です。
今日は風が冷たく寒い一日で、八ヶ岳は朝から雲をかぶっていました。
部活で学校に行っていた息子を迎えにいった帰り道、八ヶ岳に向かって車を走らせていると、山頂が白くなっているのがはっきり見えました。

八ヶ岳の唐松林は標高800mから2,000m付近まで広い範囲にあります。だから場所（標高差や地形の違い）によって黄葉の進み方も違います。
写真は標高800m付近の大井ヶ森という地域です。我が家より少し上では既に真っ黄色になっていますが、この辺ではようやく変わり始めたところですね。

日ごとに紅葉が進む八ヶ岳です。
車の窓には毎朝のように水霜が付いています。
この様子では、それが本物の霜に変わるのも間もなくでしょう。
八ヶ岳の秋はクライマックスを迎えようとしています。

「夏の雹のため我が家周辺の紅葉はダメ」と度々言っています。
そうは言っても八ヶ岳は秋たけなわです。確かに全体としては何となくパッとしないのですが、部分的に見ればそれはそれで結構きれいなんですよ。
今回は我が家の庭の紅葉をどうぞ。

傾きかけた秋の陽に草の穂が光っています。
秋の午後は温かそうな光の色がいいですね。
でもこの後、寒い冬が来るのを感じさせる暖かさです。
だから秋の光は美しいのでしょう。