23日の「クイズ・その2」の正解は「スイッチバックの線路があったから」です。
スイッチバックには大きく分けて2種類あります。説明図をご覧ください。
長坂の場合は停車さえしなければスイッチバックの必要は無かったので、下段のJR式(仮称)のスイッチバックです。
次に線路配置図を見てください。
スイッチバックに入る列車は A から B へ入って一旦停車します。バックで C へ向かい停車する所が昔の長坂駅です。今の駅前広場あたりがホームで、改善センターや役場があるあたりは貨物の積み卸しなどをしていた場所だと思います。当然ですが、線路はどちらも水平になっています。
一方、長坂から小淵沢へ向かう線路は上り勾配なので、鳥久保踏切のある D 地点では大分高くなっています。また、複線化され小淵沢から来る線路はかなりの下り勾配ですが、いきなり E 地点で B の高さまで下げてしまう訳にはいきません。また、線路の工事中もスイッチバックを使う列車はありますから、そのために引き込み線を避ける必要があり上り下りの線路の間隔が広く空いた訳です。
その後、低かった B 地点は埋め戻されて今のようになりました。