猿橋 1


江戸時代に「日本三奇橋」の一つと言われた、桂川にかかる橋です。
何ともノスタルジックなアーチに迎えられて駐車場に入っていきます。今は「さるはし」と読むのが普通ですが、昔は「えんきょう」と呼ぶことも多かったようです。


最初の架橋年代は不明。地元の伝説では、推古天皇610年ころに志羅呼(しらこ)という百済の渡来人が猿が互いに体を支えあって橋を作るのを見て造られたとされています。


木製のため何度もかけ替えられていますが、岸の岩盤に穴を開けて刎ね木(はねき)を斜めに差込み、中空に突き出させ、その上に更に刎ね木を突き出すということを繰り返して橋を渡す刎橋(はねばし)の構造は継承されています。
現在の橋は1984(昭和59)年に架け替えられたもので、1851(嘉永4)年の橋の資料を元に復元されています。
ただし、安全を考慮して内部には鋼材を使用し、岸の岩盤はコンクリートを注入して固めています。

少し間を空けて次回に続きます。