保線基地

11022101中央線韮崎駅が、以前はスイッチバックだったのはご存知でしょう。
当時の水平駅があった場所の一部が、現在は保線基地として使われています。
ご覧のように大型の保線車両(法規上は車両ではなく機械)が留置されています。



一番手前は「道床安定作業車」で、マルチプルタイタンパーが作業をした後、いきなり列車が走ると道床が沈むので、振動により強制的に道床を沈下させて、線路の状態を安定させるための機械です。
11022102こちらは「マルチプルタイタンパー」略称「マルタイ」です。
ミリ単位で線路の高さや幅などの修正をする機械です。
機種は違いますが、動画がありました。
YouTube – 近鉄/きんてつ鉄道まつり2010 マルチプルタイタンパー実演
11022103ホームの甲府寄りから見たところです。
一番右側の線路が、保線基地への入り口です。
スイッチバックの時代は、ここから韮崎駅(水平ホーム)へ入っていったわけです。
11022104保線基地への入り口のポイントです。
大型の保線車両が頻繁に出入りするため、普通の切り替え式のポイントになっています。
保線基地でない単なる留置線の場合は、ほとんどが乗り上げポイントです。
保線作業は、一般の列車が走らない深夜に行われます。
ですから、一般の人が保線作業の様子を見ることはめったに無いですよね。
でも、そういう作業を続けているからこそ、列車が走れるのだということを忘れてはいけませんね。