前に「入り口はゴッホだった」に書いたように、私が最も好きな画家の一人がゴッホです。
この本は画家の小林英樹さんが、ずっと「ゴッホ作」とされていた1点のスケッチを「贋作」と直感するところから始まります。それは油彩「アルルのゴッホの寝室」の作品説明のために、弟のテオに送ったと言われるスケッチでした。
実際そのスケッチは、ゴッホの作品を知る人なら贋作と疑うのが当然といえるような物なんですが、何故か疑われもせずに長い間真作とされてきたんです。
小林さんは、沢山の資料を集め、実際にアルルへ行ったりしながら、そのスケッチが贋作である事を誰にも分かるように説明しています。
私もこのスケッチが贋作であることは確信出来るくらいに納得させられました。
小林さんはもう一つ、ゴッホの自殺の真相に迫る推理もしています。
ゴッホは一般に言われているように「精神病の発作で衝動的に自殺した」とか、私も信じていたように「弟のテオが過労で倒れた事に責任を感じた」という事ではなかったのです。
そう。贋作のスケッチと自殺の真相が繋がるんです。
これ以上は本を読もうとする方に悪いので書きません。ゴッホを好きな方は是非読んでみてください。
新刊ではない(1999年4月初版)ので、既に読んだ人もいらっしゃるでしょうが。
確かにゴッホは精神を病んでいたけれど、自殺したのは発作でも衝動でもなかったんです。
フィンセント・ファン・ゴッホ。貴方は優しすぎた。
こんばんは〜ゴッホの死に迫るお話、大変興味あります。
色々な本が出ていて、やはりゴッホだからなのでしょうか。
読んでみたいと思います。
ASさん、いらっしゃい。
是非読んでみてください。
ゴッホの自殺の真相に関しては「なるほど、そういうことか。」という感じなのです。
以下のページに、ゴッホが自殺へ向かう状況を私なりに整理してみました。
まあ、読まない方が良いかも知れませんが、、(笑
http://yatsunet.weblogs.jp/kumaburo/2005/gogh.html
贋作のスケッチに関する推理は、その辺のミステリー小説以上です。
こちらは是非、本でお読みください。
なんだかすごく気になります。その「真相」。
本やテレビでゴッホの生涯について何度か見たことがありますが、その度に「そうだったのかぁ」と発見することが多いです。
ナゾの多い人ですね、ゴッホって。
そこがまた魅力なのかも。
最後の「貴方は優しすぎた」がすごく効いています!
虹子さん、いらっしゃい。
もう既に何年も前の本なんですが、あまり知られていないのかも。
読んだ後、何だか切なくなりました。