大曲りへ


小海線の普通列車が大曲りに入ります。





小淵沢駅を発車した下り列車がここからカーブに入り、進行方向を大きく変えて甲斐小泉駅に向かいます。
勾配は上り25‰です。大泉ー清里ー野辺山の33‰と比べると数字的には緩いですが、小淵沢駅を発車したばかりの蒸気機関車はボイラー圧力が上がらず、昔は大変苦労した区間です。
特に戦時中などは燃料の質が悪いため、大曲りの途中で力尽きて小淵沢までバックで戻り、石炭をガンガン焚いて圧力を上げて再挑戦する姿もそれほど珍しいことではなかったようです。