尖石縄文考古館

07082501原生林に囲まれた池」の最後で書いたように、雨になってしまったので美ヶ原へ行く予定を取りやめて、帰る途中で寄り道をすることにしました。
ここなら考古館内の展示を観られるので雨でも良いかと思ったのです。
でも、ここまで来たらきれいに晴れているじゃありませんか。(笑

尖石(とがりいし)遺跡と一言で呼ばれますが、実際にはいくつかの遺跡が集まった広範囲の遺跡で、写真の復元住居があるのは考古館裏手の与助尾根遺跡というエリアです。
07082502この地域は、小川の流れる小さな谷に面した緩やかな斜面の高台です。
周囲には栗など実の成る木が多く、暮らしやすい場所だったようです。

遺跡の名前の元になった「尖石」はこの集落から少し離れた所にあります。
1mほどの三角形の石で、縄文人が石器を研ぐ場所だったと言われています。
07082503私は「何らかの呪術のような祭祀に使われた場所」という説に賛成なのです。
もちろん石器を研ぐのにも使われていたとは思いますけれど。

考古館内は撮影禁止なので、写真は全て与助尾根の復元住居です。
ただ、ここで最も重要なのは、二体の土偶なんです。
尖石縄文考古館へ行く機会があったら、絶対に見落とさないようにしてくださいね。
一体は国宝に指定されている「縄文のビーナス」と呼ばれる、高さ27cmの土偶。
もう一体は「仮面の女神」と呼ばれる、高さ34cmの土偶で、こちらは重要文化財です。
写真はこちら→「縄文のビーナス」「仮面の女神

どちらも土偶としては大型の部類で、女性の妊娠した姿を現しています。
また、欠損部分がない「完形」で発掘された事も非常に珍しいとされています。

参考サイト→「茅野市役所/尖石縄文考古館

“尖石縄文考古館” への4件の返信

  1. 縄文のビーナスって国宝なんですか。
    完品ってのがすごいって事ですね。
    それでも腕がない、足が太いなど、すごいデフォルメ。
    これってアートとして見ても素晴らしい気がします。

  2. exifさん、いらっしゃい。
    土偶は、呪術や祭りで神に捧げられる「生け贄」の代わりとして使われる事が多く、大抵は
    真っ二つに打ち割られ、上半身と下半身は別の場所に棄てられることが多いそうです。
    だから、壊れていない土偶自体が珍しいし、全身が揃っているのは奇跡に近いそうです。
    デフォルメといい、省略といい、素晴らしい造形感覚ですよね。

  3. こんばんは。
    昨晩からの雨が今日も降り続き、
    湿度は高めですが、過ごしやすい気温です。
    もう秋でしょうか。(^-^)/
    尖石遺跡は中学の時の社会科見学で行きました。
    が、すいません。どんなところだったかはもう忘れました・・・。(爆)
    たぶん考古館は見学したとは思いますが・・・。
    土偶のこの形。やっぱり笑ってしまうなぁ。<(^^

  4. くまごろーさん、いらっしゃい。
    今日は殆ど曇りで、時々小雨がぱらつく程度でした。
    こちらはもう大分涼しくなりましたよ。
    まあ、日中は天気によってはまだ暑いですが。
    中学生の頃ですか・・そうすると今の考古館ではなく、古い施設だったはずです。
    何年前だったか、初めて行ったときに建て替え工事中でしたから。

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