10月に「自販機を増やすな」で反対を表明した、山梨県商工会青年部連合会の「あんしん・安全まちづくり推進事業」の件です。
11月30日発行の商工会会員向けの広報誌「商工会やまなし」232号に掲載されていました。
JPEG画像(256KB)→「商工会やまなし232号」
内容は、9月21日の山梨日日新聞に掲載された記事と比較すると「年度内に県内で300台の設置を目指している」の一文はカットされたようです。
300台という数字への反発を避けるためで、事業そのものには何の変化もないのだろうと思いますが。
「子供たちの通学路沿道に明かりを灯そう」「自販機の明かりを街路灯の一助として活用」「増加する犯罪の抑制に向けた地域づくりへの貢献」等々、聞こえの良いフレーズが並んでいることは相変わらずです。
私は10月の時点で、商工会の知人(氏名は伏せます)と話しました。
その人が言うには、自販機の件は知っているが、組織を通じての情報ではないとの事でしたが、後日、たまたま山梨県商工会連合会へ行く予定があるとの事で、話を訊いて来て貰いました。
その時点では「青年部連合会」の独自の事業で、商工会連合会本体では特に事業に関与してはいなかったようです。
まあ、無関係とも言えないのでしょうが、今回、広報誌に掲載されたことで、この事業は山梨県商工会連合会が認知(言い方としては適切ではないかも)している事業である事が明確になったと言えるでしょう。
つまり「青年部だけの先走り」のような言い訳は出来なくなったわけです。
10月の時点で既に、青年部には「ネット上で反論しないように指導」してあったそうで、青年部関係者のブログが沈黙しているのはその為かと思っています。
「何らかの発表をしないと商工会の信用に関わる」とも伝えて貰った所「いずれ発表はするつもりだが、今は騒ぎが大きすぎるので、少し沈静化するのを待っている」との返事でした。
ただ、「沈静化するのを待つ」というのが、本当にそれで情報を公開し、何らかの修正なり撤回なり(撤回はあり得ないでしょうが)を発表するなら、それも良しとは思いましたが、時間を稼いでうやむやのまま「GO」になる危険も感じていました。
会員向け広報誌に掲載されたので、いよいよ何らかの発表があるかと思ったのですが、山梨県商工会連合会のホームページにも青年部連合会のホームページにも、現時点では情報やPRが一切出ていません。
ネットで下手にPRすると反発を買うからでしょうか?
そのくせ、会員向けの広報誌では聞こえの良いフレーズを並べて推進しようとしている訳です。
やはり「時間を稼いでうやむやのままGO」だったんですね。
私は今まで、出来る限り冷静に、商工会の立場も尊重した意見を述べてきたつもりです。
小さな商工業者の保護育成を通じて地域の発展に寄与してきた自負も実績も認めているし、今回の件についても商店街の中や既存の自販機を新しい省エネタイプに置き換えるとか、そういうことなら悪くないとも思っています。
でも、単に「年度内に県内で300台の設置」と言われては、無差別に自販機が増えると思ってしまう・・そりゃあ反対だ。と思ってしまうのに何も無理はないでしょう?
だから説明して欲しいんですよ。誰にも分かるように。
それって、商工会連合会ともなれば社会的責任って物じゃないですか。
説明責任も果たさずに、会員向けにだけ広報するなんて・・子供たちのため・・犯罪の抑制・・地域づくりへの貢献なんて言われたって「信用できるか」って事になっちゃうんですけどね。
私は北杜市商工会の会員なんです。役員などではありませんが、この地でペンションを始めて以来26年間、会員であり続けています。
北杜市商工会の会員であるということは、その上部組織というか県内商工会の連合体である山梨県商工会連合会の会員(直接的ではないかも知れませんが)でもある訳で、だからこそ会員向け広報誌も届けられています。
その会員である私でさえ疑問を感じてしまうんです。
更に、事業そのものよりも、何も説明をしようとしない商工会連合会に不信感を持たざるを得ません。
商工会青年部連合会の自販機問題に関する主要なサイトへのリンクを掲載しておきます。
掲載順は基本的にアップされた順です。参考までにご覧ください。
・車屋じんちゃんのひとり言 : 自動販売機
・北杜発!ひでちゃんのエンピツ : 暗い夜道を明るく
・北杜発!ひでちゃんのエンピツ : 青年部の自動販売機
・北杜市きたりもん倶楽部: ★自販機設置に「ノー!」★
・北杜市アルファブログ "Hokuto In Our Time" | 子供たちのためにも、自販機設置に「ノー!」
・くまぶろ: 自販機を増やすな
・八ヶ岳南麓風景街道ブログ | 八ヶ岳に自販機は似合わない
・北杜市きたりもん倶楽部: ★“自販機問題”を忘れないで!★
・花・太陽・雨 : 自販機設置で環境破壊
・北杜市きたりもん倶楽部: ほとぼり冷めたら・・・
・山梨県商工会連合会公式サイト
・山梨県商工会青年部連合会公式サイト
主要なサイト(ブログ)という事で、全ての記事を網羅しているわけではありません。ご承知ください。
くまぱぱさん、同じ会員でありながら、ここまで書いた勇気と使命感に拍手を送ります。同時に、会員にしか届かない情報の開示、ありがとうございます。
この事業は新聞報道までされているもので、自分たちに都合のいいことはメディアを使って発表しておきながら、都合の悪いことになると、全くだんまりを決め込んでしまう、この商工会の体質に憤りを禁じ得ません。説明責任以前に、こういう常識の無さにはがっかりします。こんな人たちに子供の安全なんて、きれい事を言って欲しくない私です。
Joeさん、いらっしゃい。
ペンションだけでなく、レストランや喫茶店など、観光業とは言え小さな自営業
ですから、商工会の会員は多いんですよ。
この辺の観光は景観や自然が売り物ですから、同じ商工会の会員だって、自販機
設置300台を目指すなんて言われれば、反対せざるを得ないんです。
自販機設置に「ノー!」〜事業内容にも進め方にも問題あり〜
当アルファブログでは今年9月30日に、ブロガー全員の連名で、ある事業に対して“反対表明”を打ち出しました。
『子供たちのためにも、自販機設置に「ノー!」』
これがそのときの記事です。
もちろん、この事業には、今でも反対です。
しかし、今回は、その事業内容のみならず、この事業主体である、
「山梨県商工会青年部連合会」と、上部組織の「山梨県商工会」に対し、
そして、彼らのやり方に対して、「ノー!」を表明したいと思います。
詳しい内容については、当ブログの火曜日担当のブロガー
…
北杜市としては、景観の問題や推進する理論付けに疑問を感じるなど、
問題の多い事業ですね。
私は、このわけの分からない論理でこの事業を進める事に反対ですが、
それ以上に、きちんと反論や説明をする「説明責任」があると思います。
それを踏まえた上で議論を進めて行くのが、
おおやけの機関である山梨県商工会連合会の義務だと思うのですが。
来年から京都議定書で決められた二酸化炭素などの排出規制が始まります。
1990年代のレベルまで減らさなければならないわけです。
今から17年前の暮らしを思い出して欲しい。
自分では変わっていないように思えても、世の中はかなり便利になっている。
生活レベルをを当時の状態にまで戻せるのか?
たぶん無理でしょう。
でも、地球温暖化の進行を少しでも抑えなければ、
天候不順・生態系の破壊など様々な問題が生じてしまう。
少しでも地球温暖化の進行を遅くさせなければならないこの時期に、
わざわざ大量の電力を消費する自販機を設置する意味はあるのだろうか?
自販機を考えてみれば、世の中から一台でも減らす事が必要なのではないかと
わたしは考えます。
exifさん、いらっしゃい。
正に仰るとおりですね。
電力を喰う古い自販機を新しい省エネタイプに「入れ替える」ならば、決して
悪いことではないと、記事でも書きました。
ただ「増やす」のであれば、いくら省エネタイプでも、トータルとしての電力
消費量は増えるわけです。
しかも、説明を全くしない・・
「子供のため」「防犯」等と、人々が逆らいにくい言葉でカムフラージュして
いるだけだと思われて当然です。
子供達のためにといいつつ、50m毎に自動販売機が立ち並ぶ町並みが安全でより良い環境だというのでしようか。
これが自然を相手にした観光県をめざす山梨で商売をする人が考えることでしょうか。
バカも休み休みに言ってもらいたいものです。
山梨県商工会に属する各店にこの趣旨に同意するか札を下げていただきたい。私は同意する店に対し不買運動をします。
こんなばかげたことをほとぼりさめたと思いひょうひょうとぬかす商工会は日本の恥だと思う。
なかさん、いらっしゃい。
ホントにそうですよね。
ちょうど今、「100万人のキャンドルナイト」も盛り上がっていて、それに賛同して
いる観光業の皆さんも多いです。
その中には商工会の会員も相当数居るはずです。
是非声を上げて欲しいですね。
おぉ!たまには覗いてみないと、こんな奇想天外でレベルの低い事を言ってる人がいたんですね!今年度のひどいアイデア賞を差し上げたい。頑張れくまパパ!
goshuさん、いらっしゃい。
よっぽどじゃなければ出ないアイデア・・と言うより、出せないアイデアですよね。