古民家の集落

09030801昔ながらの白壁の蔵があります。
軒の下の、普通は家紋や火事除けの願いを込めた鏝絵などがある場所ですが、ちょっと見慣れない、梵字のようなこの印は何でしょうね。

北杜市大泉町(旧大泉村)に、古民家が多く集まっている集落があります。
もちろん新しい家もあるのですが、今のところ割と良い感じなんですよ。
09030802養蚕形式と言うのでしょうか、屋根の上に小さな屋根が乗った構造ですね。
この集落の特長として、妻面に見える梁の形が「両端が下にカーブしている」ことが挙げられ、殆どの家にこのような梁が使われています。

聞く所によると、特に強度的に有利だとかいう事はないそうです。
昔、この地域を縄張りとしていた大工の棟梁の遊び心だったのではないかと言われています。
また、この地域では昔から屋根は瓦葺きで、藁葺きの家は殆ど無かったという事から、ある程度余裕のある暮らし向きであった事が伺えます。

09030803道に面した、外塀を兼ねた長屋のような建物です。
白壁に立派な瓦屋根が乗り、腰板も細工の細かい下見貼りになっています。
バケツがちょっと新しすぎるという声がありましたが・・新しいって事は実用になるって事で、この家に人が住んで、古い家並みを守っているって事ですよね。
こういう建物に実際に住んで、維持していくのは経済的にも、便利さという面でも、結構大変なんですよね。
私も何回かこの辺を歩いた事がありますが、地域の貴重な文化遺産だと思います。
そして、貴重だからただ守れという事でなく、そこに住む人々が少しでも快適に暮らせる方法を考え、自分たちが守ってきたこの家と集落を、誇りを持って次世代に受け継いでいけるようにする・・それが出来なければ、いずれ消えて行ってしまうものだけに、何とかしたいと考えている人も多いです。

“古民家の集落” への4件の返信

  1. 文化遺産ってただ保存するだけでなく、
    実際に生きた状態で継続的に守っていかなければならないですよね。
    そうでないと早い時期に朽ち果ててしまうし。
    大事にしていって欲しいと願っています。

  2. depthfieldさん、いらっしゃい。
    特に「家」は、人が住まなくなると、あっという間に朽ちていきますからね。
    先ずは住み続けられる事が第一で、その上で如何に保存していくか・・
    だから難しいんですよね。

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