明治維新の激動のドラマの舞台として知られる函館五稜郭・・でも、もう一つの五稜郭が長野県佐久市にあることは、知らない人が多いと思います。
はい。「ここは何処でしょう?」の正解「龍岡城五稜郭」です。
堀を渡って大手門(現在、門は残っていません)から入ります。
航空写真の右上の入口です。
橋の上から、左側を見た所です。
堀が折れ曲がっているのがよく分かりますね。
星形をしているかまでは分かりませんけれど。
これは反対の右側を見た所です。
堀の幅は5〜6mでしょうか。
飛び越えることは出来ませんが、思ったより狭いですね。
このような説明板ががありました。
この図は航空写真と向きが違い、大手門の橋は一番下になっています。
慶応三年(1867)竣工とありますが、実際には一部未完だったとの説もあります。
大手門の橋を渡って右に曲がると神社があります。
戊辰戦争から太平洋戦争までに亡くなった、この地域の人を祀る「招魂社」です。
狛犬の手前、左右対になった木が面白い形をしていますね。
「招魂社」の裏へ回り込むようにして土手(稜堡と呼ぶ)の上に出てみました。
大した高さではありませんが、堀の向こう側を見下ろすことが出来ます。
変に手摺りや柵がないのが良いですね。
明治政府の命令で建物は殆ど壊されてしまったそうですが、この「御台所」(台所櫓)だけが学校としての使用申請が認められ、破壊を免れました。
現存する唯一の築城当時の建物です。(位置は移動しています。)
城の建物が完全になくなってしまうのを惜しんだ誰かが機転を利かせ、教育のためという政府も拒否しにくい目的を掲げて建物を守ったのでしょうね。
その学校・・現在は佐久市立田口小学校として、龍岡城五稜郭内にあります。
撮影に行った時は春休み中で、子どもたちは居ませんでした。
日本にただ二つしかない五稜郭の一つが、長野県の小海線沿線に存在しているのを知ったのは数年前のことです。
函館五稜郭に比べれば規模も小さく、堀も狭く稜堡も低いので、実戦的な使用には耐えられなかっただろうと言われています。
それでも、こんなものが存在していること自体が浪漫ですよね。
参考サイト→「龍岡城 – Wikipedia」
「佐久市ホームページ」
「龍岡城 ザ・登城」
はじめからここは分からないだろうな〜と思って
諦めていました。
なかなか興味深い所ですね。
出来れば壊さずに残しておいて欲しかったな〜。
flipperさん、いらっしゃい。
この辺に縁のある人以外はあまり知りませんからね。
特に「城」に興味があって色々調べているとか、そういう人以外は「五稜郭が函館以外にもある」
というだけで驚いてしまうと思います。
建物を壊したのは明治政府の方針で、全国の城郭を対象にしていたそうです。
政権が安定するまで、反対派などが蜂起する拠点となることを恐れたのでしょう。
小海線龍岡城駅
小淵沢から19番目の駅で、1面1線の無人駅です。例によって、踏切があると思ったら、そこが駅でした。(笑ホーム側にも反対側にも家がある場所で、