波紋

10091504トンボが溺れています。
いや、沈まないので、溺れているというのは正確ではありません。
水面に捕まっているというべきかも知れません。



多分、産卵中に誤って水に落ちたのでしょう。
こうなってしまったら、自力で飛び立つ事は出来ません。
トンボの羽は薄いので、表面張力で水に浮きますが、その表面張力のお陰で水面に張り付いてしまいます。
彼女は二度と飛ぶ事は出来ず、また、沈む事も無いでしょう。
誰かに助けられるか、何者かに食われるか、或は朽ち果てて水に溶けてしまうまで。
とは言え、それも自然の摂理・・産卵を済ませた後なら、彼女は役目を果たして死ぬのです。
この波紋を見せてくれただけ、存在を示す事が出来た命なのかも知れません。(撮影/白駒池にて)