野辺山のC56型蒸気機関車

06122201小海線野辺山駅前にある歴史民俗資料館の公園に一両の蒸気機関車が保存されています。
C56型96号機です。
もう37〜8年も前でしょうか。かつては小海線で列車を牽引していました。
私もその雄姿は何回か目にしています。

引退後は、野辺山駅の近くでSLホテル(寝台車を利用した宿泊施設)として親しまれていました。
06122202右側一番前の動輪です。
C56型は、日本の近代型蒸気機関車の中では最も小型軽量の機種の一つで、線路規格の低い簡易線用の機関車でした。
それでも動輪の直径は1,400mm。有名なD51型の動輪と同じ大きさがあります。
06122203後部に炭水車(テンダー)を連結している「テンダー型」と呼ばれる種類で、比較的距離の長いローカル線で使われました。
小海線の他には飯山線、七尾線などですね。
炭水車の側面が斜めにカットされているのは、転車台(ターンテーブル)の無い駅での折り返し運転が必要な場合に、バック運転の視界確保のためと言われています。
06122204このアングルは足回りの力強さが一番出ますね。
単に鉄のかたまりではない、走るためのメカニズムが作り出す造形です。
蒸気機関車の動輪には電気機関車などには無いバランスウエイトが付いています。この写真の動輪の下の方にある半月状の物です。
蒸気によるピストンの往復運動を動輪の回転運動に変えるため、バランスウエイトがないと滑らかな回転にならないからですね。
参考サイト→「国鉄C56形蒸気機関車 – Wikipedia

“野辺山のC56型蒸気機関車” への4件の返信

  1. 好きなだけあって、詳しいですね〜。
    やはり、この重厚感とメカニックな所が魅力ですよね。
    私はあまり興味を持っていませんでしたが、
    この機能美は美しい。

  2. exifさん、いらっしゃい。
    SLは昔から好きで、特にC56は小海線を走っていた機種なので、色々調べました。(笑
    最近の電子機器にはない、正に「機械」としての機能美ですよね。

  3. こんにちは。
    今日はいい天気ですが、
    北西の風がものすごいです。{{(T-T)}}
    野辺山駅近くに展示されてますね〜。
    私は実際に小海線を走っていたのを見たことはないですね、
    親から話は聞いたことがあるくらいですね。
    蒸気機関車って今の電車と比べてしますと実用性度外視(言い過ぎかな?)って感じはしますが、
    この力強いいでたちは、古き良き国鉄時代の繁栄を物語っていますね。
    映像でしか見たことありませんが、蒸気機関車の走る姿とあの音、
    ある意味本当にかっこいいです!<(^^v これから佐久に帰省します。 今年も一年間、たくさんの楽しい情報をありがとうございました。 くまぱぱさん(本人)にもお会いできて楽しかったです。 また、私たちのたわいもないブログにも足を運んで頂き、 本当にありがとうございました。 寒いお正月になりそうですね。 風邪にはお気をつけ下さい。 くまぱぱさんファミリーにもよろしくお伝えください。 長々とすいません。 来年もよろしくお願い致します。

  4. くまごろーさん、ちょこわさん、いらっしゃい。
    はい、こちらも寒いですよ。
    29日の朝は10cm程の積雪がありました。
    今はほとんど残っていないですけど、日陰は凍っています。
    蒸気機関車は、自分でエネルギーを造り出すことが出来る、ちょっと生物的なメカですね。
    その辺が魅力の源なのかも知れません。
    こちらこそ、今年はありがとうございました。
    来年もまた、よろしくお願いいたします。

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