C56 126

09102001北杜市立小淵沢小学校の校庭の片隅に保存されている蒸気機関車です。
小海線で活躍したC56形ですが、この126号機は小海線を走ったことはありません。
上諏訪機関区や長野運転所に所属したことがあるので、無縁とは言い切れませんけれど。

この角度から見ると、バック運転の際の視認性を良くするために、テンダー(炭水車)の両サイドを斜めにカットした C56 独特の形が良く分かりますね。
09102002C56 としては非常に珍しい集煙装置(煙突に取り付けて煙の流れを誘導する装置)付きです。
破損のため復元されたもので、実物とは若干形が違っています。
また、ナンバープレートも盗難にあっており、現在のものは大きさも書体も違います。
出来ることなら、側面や後部に付いている本物のナンバーと同じに再制作して欲しいものです。
09102003実を言えば、この126号機は、かなり荒廃してボロボロの状態でした。
ご覧のように、スノープロウ(除雪板)の取り付けステーが腐食して断裂、脱落しています。
現在は、取りあえず錆落としと塗装を中心とした最低限の修復が行われた状態です。
錆びて朽ちていくのを避けられただけでも良しとしなければならないのでしょう。
09102004この角度で見ると現役時代の力強さが伝わってきます。
ただ、黒一色なのがちょっと寂しいですが・・
やはり、動輪やロッド類には、白と赤、そして磨き出された鉄の肌があればこそです。

線路脇に黄色い花を咲かせている一株の野草が慰めという所でしょうか。
やはり露天での展示は機関車を傷めますね。
屋根があれば、補修費もずいぶん安く済むと思うんですが、その屋根を作る予算が取れないという事なのでしょうね。

“C56 126” への4件の返信

  1. 清里駅にも蒸気機関車が展示してありますね・・・せめてあのくらいのコンディションと展示方法にして欲しい・・・。どうせなら。これら機関車(小海線や中央線で走っていたもの)を集めて日野春駅か長坂駅あたりに「SLパーク」的な物を作りついでに中央線や小海線の歴史も学べる施設を作ったら面白いかと・・・。このまま朽ち果てるのはもったいないし・・・。わけのわからないハコモノ作や町おこし祭りを中止すれば出来るとおもうんだけど・・・。流石に鉄道博物館のような規模ってわけには行かないにしろ・・・。好きな人は集まるだろうし・・・。そういえば、現国交大臣は所謂「鉄」なんだそうですよ。

  2. tosiさん、いらっしゃい。
    清里駅前に今年の夏から保存展示されているのは「149号機」で、こちらは実際に
    小海線を走っていたSLの1両です。
    詳しい事は下記の記事に書きましたが、これも以前は悲惨な姿だったんです。
    http://yatsunet.weblogs.jp/kumaburo/2009/09/c56-149.html
    仰るとおり、何か博物館のような施設が出来ると良いですよね。

  3. この前の記事のといい、譲り受けても保存がどれもダメですね。
    そういえば、SLってどこにあるのを見ても屋外に展示してあるけれど
    なぜなんだ?
    鉄の塊なんだから錆びるのは当たり前でしょ。
    少なくとも屋根くらいは必要なんじゃないかな〜。

  4. flipperさん、いらっしゃい。
    多くは公園や学校など公共の所に置いてある事を考えれば、最初の年の予算だけ確保して、
    毎年かかる維持費を考えていない自治体が多いんです。
    要するに「お役所仕事」って事なんでしょうね。

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