小諸散策〜小諸城大手門〜

10012401小諸と言えば「懐古園」と呼ばれる旧小諸城趾が有名ですね。
観光ガイドなどに「懐古園」と書かれた扁額がある「門」の写真が載っています。
あれが、城の正門とも言える「大手門」だと思っている人は多いかも知れません。

しかし、あれは「三ノ門」なんです。
大手門は、実は全く別の場所にあるんです。
10012402大手門は、しなの鉄道(旧信越本線)の線路を挟んで、懐古園とは反対側にあります。
小諸城主仙石秀久が作った小諸城の正門で、現在の門は1612(慶長17)年の建築だそうです。
明治維新後、民間に払い下げられ、料理屋に改装されたり、小諸義塾の教室に使われたり、住宅になるなど、大きな改造が加えられていたそうです。
1991(平成3)年に小諸市に寄贈され、翌々年に国の重要文化財に指定されました。
2005(平成17)年から、建築当時の姿に戻す工事が行われ、現在の姿になりました。

小諸市のサイトに、保存修理工事の様子が詳細に掲載されています→「小諸城大手門保存修理事業の様子 – 小諸市
建物全体を一旦解体して、細かい修理、修正を加えながら、再度組み立てて居るんですね。
石垣も積み直して復元したのだそうです。

懐古園にあるのが三ノ門だというのは知っていましたが、大手門がこんな所にあるとは、私も今回の小諸駅の取材で初めて知りました。