中央線小淵沢駅

10052301小海線の始発駅「小淵沢駅」です。
明治37年12月21日、中央本線韮崎ー富士見間が開通したのと同時に開業しました。
昭和8年に、小海南線(現在の小海線)が清里まで開通し、乗換駅としての歴史が始まります。



小淵沢駅に関連した記事は今まで何度も掲載していますが、今年は小海線の全駅の紹介を終えましたので、改めで「小淵沢駅」としてまとめてみました。
10052302JR 直営駅で、みどりの窓口があります。
自動券売機が2台、指定席券売機も1台ありますが、自動改札ではありません。
もちろん「スイカ」にも対応していないので、首都圏からおいでの方はご注意を。
10052303駅舎(改札)から、1・2番線ホームまでは地下通路を利用します。
ホームは島式が2面あり、駅舎に近い方から、1番線(中央本線下り)、2番線(中央本線上り)、ホームの無い3番線(待避線)を挟んで、4番線と5番線が小海線のホームです。
100523044・5番線ホームへは、1・2番線ホームを下り方向に歩いてから跨線橋を渡る必要があり、改札から小海線へ行くにはちょっと不便です。
写真は2番線に中央線の上り列車が入ってくるところです。
小海線のキハ110系列車が止まっているのが4番線です。
10052305これは、4・5番線ホームを逆側から見たところです。
5番線よりも外側に待避線がありますが、敷地はかなり広く、以前は小海線の蒸気機関車用の転車台や給水給炭設備があり、貨物の入れ替えなども行われていました。
待避線も含め、架線が張られていないのは4番線だけで、その他は電車も一応入れるようになっています。
10052306写真は、駅舎内の待合所と立ち食い蕎麦の店です。
奥は売店へ通じています。
駅舎だけでなく、ホームにも、待合室、トイレ、自動販売機の他、駅弁の丸政が運営する立ち食い蕎麦と売店があります。
10052307駅前には観光案内所、駅弁の丸政が運営する売店があり、ロータリーにはタクシーが待機しています。
観光シーズンの駅前は、ホテルなどの送迎バスや観光客の車でかなり混雑し、フリーで停められる駐車スペースは数台分しか無く、殆ど駐車は不可能と思った方が良いでしょう。
それが小淵沢駅の弱点です。
駅前広場を出ると、土産店や飲食店があり、小規模ながらも商店街が続いています。

観光スポットとしては、県立馬術競技場のある辺りを中心に、乗馬牧場や美術館、飲食店、宿泊施設が点在しています。
何れの施設も駅から離れているため、タクシーを利用する事になりますが、宿泊施設は送迎可能の施設も多いです。

最近は、歩くことを楽しみに来訪する人も大変増えていて、牧場のある地域から、信玄の棒道を散策し、甲斐小泉駅まで歩く人も居ますし、小淵沢駅より南側の(観光的なものは何もない)地域の里山の風景や、昔ながらの蔵などが残る通りが人気を集めています。

小淵沢を発車した小海線の列車は、最初は中央本線に平行して西へ向かいますが、大曲りという大築堤で180度向きを変え東に進みます。
小淵沢駅の標高881mから、甲斐小泉駅の標高1,044mまで、標高差163mを、7.1kmの距離で登っていきます。
この区間の平均勾配は22.9パーミル、最大勾配は25パーミルです。