12・京都/郊外へ

05061903「京都市電」
前回の続きです。当時の京都市内観光の足は市電でしたね。既に車が増えすぎて路面電車は邪魔者扱いを受けては居ましたけれど、バスと違って「線路のない所へは絶対行かない」ので、慣れていない外来者でも乗り間違える心配が少ないという利点がありました。(笑
参考サイト→「京都市電


05061904「山里」
この写真は多分、大原へ向かうバスの中から撮ったのだと思います。
31年前でもこんな写真が撮れるなんて機会はあまり無かったでしょう。昭和初期はおろか、明治と言っても十分通りそうな風景ですね。
よく見ると遠くの山沿いの道に電柱らしきものは見えるのですが。その道を水戸黄門や木枯らし紋次郎が歩いていても違和感がありませんね。
05061905「木造校舎」
同じバスの中からの撮影で、上の写真の次のコマです。
私の通っていた小学校は本当にこんな感じの校舎でしたが、同年代の方はたいていこういう校舎で勉強した記憶があるのではないかと思います。もっとも地域的な違いはあるでしょうけれど。
私の学校も卒業してすぐ後に鉄筋校舎になってしまったし、どんどん鉄筋化が進んだ時代でしたね。
05061906「水路閣」
琵琶湖疎水の南禅寺水路閣です。要するに昔の水道施設ですね。
古いけれどがっしりしたレンガ積みの「遺跡」のような中に車のボディーの質感が面白かったのでしょう、、多分ですが。
当時「コマーシャルフォト」という商業写真の専門書的な雑誌があったんです。雑誌としては相当高かったのでたまにしか買えませんでしたけど、このカットは多分それに影響されていたんですね。本当ならカラーで、しかも大判カメラで撮れば良かったと思うんですが。

この琵琶湖疎水を利用して日本最初の水力発電所が作られ、その電力で京都に日本初の電車が走ったという事です。それが京都市電の始まり・・・という訳で最初の写真に戻ります。

今回は小さなタイムトリップを楽しんでいただきました。

“12・京都/郊外へ” への5件の返信

  1. なんだか懐かしい風景です。
    白黒だからなのかな?
    とっても昔の写真っぽいのは。
    (実際に昔のなんだけれど。)
    カラーも良いけれどやはり白黒の写真が
    意図を入れやすくて良いですね。

  2. こんにちは〜この写真、ほんとに30年前???
    昭和初期みたいですよね?昔、父が写して残っていた
    風景写真みたいです。人物が多かったんで、
    建物は添え物でしたが。京都は流石、古都 ですね。
    白黒の方が、哀愁があっていいかな(おう、懐古趣味)

  3. exifさん、いらっしゃい。
    白黒のせいもあるし、実際に30年以上前なんだけど、原版がネガからの引き延ばしでなくて、
    ベタ焼きからスキャンしているからだと思います。
    適度に画質が落ちて昔っぽくなっているのでしょう。

  4. ASさん、いらっしゃい。
    そう、ホントに30年前なんですよ。(笑
    2枚目、3枚目などは、私が撮影した時点で既に「昔みたいだ」と思ってシャッターを
    切ったはずです。(覚えていませんが)
    既に30年前でさえ、こういう風景は「レトロな珍しい風景」になっていたのですね。

  5. 過去ログ写真館・13

    「坂道」やはり少年に似合うのは上り坂です。これから先、人生の坂道をいくつも超えな

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