キハ110の連結器


今回は連結器の話です。
ここは小海線の列車が中央線と別れて急勾配に入ったところです。


小海線のキハ110系の連結器は密着連結器です。貨車や客車の自動連結器と違い、電車等と同じ構造です。


密着連結器は連結するだけでブレーキ用の空気管などが接続されるため、連結に手数がかからなくなっています。

連結器の下に円筒形の一部のような回転蓋の付いた箱がありますが、それは電気的な接点などが内蔵されていて、列車の制御に必要な回路の接続を自動的にする機器で、電気連結器といいます。
上下に2つ同じ形のものがあるのは、接続回路が多くて1つでは間に合わないためでしょう。
車種によって1つのものもあります。

これらの連結器は列車同士が繋がると同時にロックされますから、連結係員は目視で正常に連結されたことを確認するだけで、列車の間に入ってジャンパ栓の脱着などの作業をする必要はありません。
連結作業の手数がかからないだけでなく、作業員の安全も確保されているわけです。