集英社のスーパージャンプに連載中のマンガです。
最近ちょっと気に入ってコミックスで読んでいます。
ミケランジェロと賞賛されたナポリの伝説的仕立て屋、マリオ・サントリヨが唯一認めた弟子、織部悠という日本人青年が主人公のうんちくマンガです。
うんちくもありますが、神業と言われる腕を持ちながら場末の小さな店で特急仕事や面倒な仕事をこなす主人公と周囲の人間の関わりが面白いです。
最新は14巻ですが、その14巻にちょっと良い一節を見つけました。
会社経営からから身を退いた英国貴族の会長に、アパレルメーカーに勤める若い女性が言う言葉です。
失われつつある伝統に出会う度、どうしてもっと早く生まれなかったかと思う。素晴らしい伝統と精神を知る人は、それを伝え続ける義務がある。絶えてしまったら次の世代は学ぶ術がないのだから。
(王様の仕立て屋・14)
大体こんな内容です。
もちろん物語はこの前後の展開があるのですが、私はこの言葉が心に残りました。
伝統芸能や文化芸術という面に限ったことではありません。
もっと根本的な「人間としての生き方」と言っても良いかも知れません。
今の日本の現状は、親が子に、先人が後進に、伝えるべき事を伝えてこなかった、その結果なのではないかと思えてなりません。
「北杜市アルファブログ "Hokuto In Our Time"」の今週のテーマは「親」です。
私の火曜アルファは「親から伝えられ・子に伝えるもの」と題し、昨日午後にアップしました。時間がありましたら読んでみてください。
おはようございます。
このコミックスは知りませんでした。そうですか~~!!
・・・自分が親になって、初めて親のありがたみを知りましたが
親子で会話も出来ないとしたら、これは大変なことですね。
仕事でもなんでも、伝統もその大切な想いも、対話、会話
から・・・伝えてゆくこと、沢山ありますね。
もっと会話、しなければ。
伝統技術を伝える相手がいない職人さんが沢山いますね。
今後その人が辞めてしまったら、その技術は伝わらないんですよね。
職業として生活を成り立たせる事が出来ないので、若者も引き継ごうと思わない。
でも、その技術はどうしたら良いのか。
伝統技術だけでなく、工場の職人さんの技術も伝える人がいないらしい。
それを産業ロボットに教え込んで、ロボットが製作を行うなんて事になっている。
でも、その場合は創意工夫が無いので、対応出来るのは限られてしまうでしょうね。
ASさん、いらっしゃい。
知りませんでしたか・・中々面白い話ですよ。(笑
自分自身が子供の年代だったときにどうだったかを考えれば、親に話しかけたりなんかあまり
しないし、変に色々話しかけられると面倒と感じたこともありますよ。
たまたま私は写真が好きだったので、親が古い写真を見ていたりすると興味があって当時の
話を訊いたりしました。
今は息子にその逆をやってます。(笑
exifさん、いらっしゃい。
伝統技術の後継者は確かに問題になっていますね。
地域で支え合ったり、支援する団体が出来たりしているものも多いですが、先行きは・・?
技術職に限らず事務や営業でも「使えねぇ」若いもんが多いと嘆く人も居るようです。
団塊の世代が大量定年退職の時代を迎えて人材不足を危ぶむ企業が多いとか。
それは先輩たちからちゃんと伝えられていないからですよ。
団塊の人たちはそれぞれ素晴らしい仕事を成し遂げて来たと思いますが、それを次の
世代に伝えてこなかった・・後進を育ててこなかったのでしょうか?
世代間コミュニケーションの不足があったのではないかと思われてなりません。