紙について

08022801デザインやアートの世界に関わる人間なら、程度の差こそあれ「紙」を重視しない人は、多分殆ど居ないのではないかと思います。
私のように、ほんの片隅に腰掛けているだけのような者でも「紙」にはそれなりの拘りもあり、思い通りの紙が使えれば、それは大変嬉しいことです。

もう次号が出てしまいますが・・pen誌 3/1号の特集記事は「紙のぬくもり」でした。
まあ「ぬくもり」というキーワードは少々安直な気がしますけれど・・
08022802内容はなかなか良かったです。
晩年、切り紙絵の素晴らしい作品を制作したマティスの話などは有名ですが、今でもイルフォード社に特注のモノクロ印画紙を作らせてプリントしている日本人写真家とか、フランス料理店のメニューとか・・
特に一見を勧めたいのは、エリザベッタ・ディマッジョというイタリアの作家の作品がすごい。レースのように繊細にカットされた紙の作品なんです。
A4サイズのコピー用紙をカットアウトして立体作品を創り出すデンマークの人もすごいなぁ・・
まあ、色々ですが、見てもらわなくちゃ分からないですね。(笑

装丁家の坂川栄治氏とグラフィックデザイナー北川一成氏の対談記事も面白いです。
「捨てられないためにデザイン・・」って話は、イイなぁ。

“紙について” への10件の返信

  1. デジタルでデザインをするようになると紙の質感とか手触りとか
    そのようなものがかなり重要になりますね。
    気に入った紙は値段が高くなったりするので、
    なかなか印刷に使えないというジレンマがありますけれど。

  2. exifさん、いらっしゃい。
    そうなんですよね。
    最終的な印刷のところで「紙の素材感」をプラスして完成させるみたいな・・
    それが出来るか、単なるコート紙に印刷して終わっちゃうかで、完成度がずいぶん
    違ってくるので、ホントは一番こだわりたいところ。
    値段には勝てない場合が多いのが残念ですが・・
    ところで・・紙見本帳、もらえるのありませんか?(笑

  3. 紙・・・かれこれ20年印刷業界にいると・・・空気みたいな存在です。
    でも、やっぱり変わった紙が来ると楽しいです。
    手漉き和紙風の紙とか、金箔、銀箔入りの紙、羊皮紙風の紙・・・
    エンボスは有名ですよね。
    東京にある、以前在籍した会社では、洋紙販売のグループ会社と取引もありました。
    後に、有名な会社と知りました。
    見本帳、県内にも紙業あるので調べてみたらいかがでしょうか?

  4. さんちゃん、いらっしゃい。
    印刷業では必須ですよね。(笑
    昔デザインをやっていた頃、印刷屋さんから貰った見本帳は今でもあるんだけど、
    紙も数年もすれば新しいのが出るし、製造終了してしまう紙もあるし、だから
    新しいのが欲しいんですよ。
    それも「特殊な紙」や「珍しい紙」じゃなくて、割と普通に使える紙の見本が。
    平滑な紙でも、光沢の違いとか、色味が少し違うとか・・

  5. 私も手元には紙見本無いんですよ。
    検索すると無料でもらえる紙見本とかあると思いますよ。
    一括でなく、新しい紙が出る度に郵送してくれる会社もありますし。
    竹尾のサイトはご覧になりましたか?
    http://www.takeo.co.jp/
    竹尾ペーパーショーって結構面白いので、
    もし何かの用事があって東京へ行くことがあったら
    良いかもしれません。
    竹尾で立派な紙見本帳を買えますが、ちょっと高いですね。
    頻繁に紙見本を使う会社ならあっても良いのだけれど。

  6. exifさん、どうも。
    竹尾はあらゆる紙があっていいんだけど、高い見本帳を買っても「持ってるだけ」に
    なりそうです。
    山梨では取り扱い店が無いし、それほど特殊な紙を指定できるような仕事は少ないし。
    私が欲しいのは、コート紙、アート紙、上質紙、マット紙などで、数種類ずつの色と
    厚さが揃っている見本帳で充分なんですが。
    印刷仕事があったときにでも印刷屋さんに相談してみます。

  7. コート、アート、上質、色上なら割とあるかもしれないですよ。
    くまぱぱさんの取引ある印刷会社さんに、仕事なくても相談してみたらいかがですか?
    気軽に教えてくれるかも知れませんよ。
    案外事務所の片隅にゴロゴロしてるかも・・・
    ○愛さんなんかは県内で大手ですよね。

  8. さんちゃん、どうも。
    それほど印刷仕事がある訳じゃないので、決まった印刷所との取引は無いんです。
    デジタルデータで依頼元へ送ってしまうことが多いので・・
    今度機会があったら聞いてみます。

  9. お邪魔します。地方にいると(というか致命的に仕事量が少なく
    印刷業者との交流も少ないので)情報すら入手しにくい実情です。
    紙を使うのは手製本か函つくりの折で、使用量が極端に少ないので
    問屋への注文もはばかられます。そこで最近ではネットの紙屋さんを
    利用するようになりました。コスト高なのでしょうがその利便性には
    助かっています。あとはどのようにして見た目と手触りを確認するかです。
    竹尾の見本帳購入は必要経費との見方もあるでしょうが……。

  10. bemayさん、いらっしゃい。
    そうなんですよね・・我が家も田舎なので状況はよく分かります。(笑
    「竹尾の見本帳購入は必要経費」・・まあ、そうなのでしょうが・・
    そこまで出来る仕事はめったに無いですからね。

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