18・能登輪島／朝市にて

過去ログ写真館/カラー、金沢から能登へ移動しました。
今回は輪島の朝市でのスナップをご覧いただきます。
撮影は前回までの金沢に続いて1976年1月です。

輪島塗の店などが並ぶ輪島のメインストリートに、朝早くから漁師のおかみさんたちが店を出します。しかし、蛸の足・・デカイですねぇ！（笑
買った魚はその場でさばいてくれます。
魚を扱うから当然かも知れませんが、素手ですね・・冷たいだろうなぁ。

買い物カゴがレトロでいい感じですね。
今でこそ「レジ袋廃止」なんて言ってるけど、昔はみんなこれだったんですよね。
「お兄さんたち、どこから来たね？」
歩いていると結構声をかけられましたっけ。
新鮮で美味しそうな魚なんだけど、今と違ってクール宅急便もなかったし・・残念ながら諦めました。
そういう観光客向けには、わら細工や漬物などの加工品を売る店も出ています。
このおばちゃんは、藁で作った小さな雪靴を沢山並べていました。
結構年配の人が多かったです。
家に帰れば、孫のいる年代の人たちです。
聞くところによれば、この日は特に寒かったそうですが、こうして店を出しているだけでも大変ですよね。
この二人はまだ若そうですね。
手際よく魚をさばきながらも、おしゃべりに余念がありません。
話し相手が居るのは嬉しいでしょうね。
こちらはお姑さんとお嫁さんですかね。
つい世話を焼きたくなっちゃうんでしょう。（笑

何しろ寒くて大変な仕事です。私たち都会育ちの若い者には驚きでした。
地域格差ってのは歴然とあった事を、写真を見ていて今更ながら思い出しています。
今回は人物が中心の写真ですが、そうなると気になるのが肖像権などの問題。
何しろ32年前の写真なので、本人が特定できることは殆ど無いだろうという事で、公開しています。
既に本人は居ませんって事も多そうだし、許可を貰うことも物理的に不可能ですからね。
もちろん苦情が出ればすぐに引っ込めますよ。（笑

今回のフィルムは全てフジクロームです。変色もありましたが、シャドウ部分の潰れが酷くなっていますね。
レベル補正で救おうにも画質が荒れてしまうので、ある程度で諦めざるを得ませんね。
前回コダクロームが出たので期待させちゃったかも知れませんが、コダクロームは高かったから・・またその内に出てきますので・・（笑