「ボブ・ピーク」の記事でちょっと書いた、アメリカのイラストレーター年鑑です。
No.19 と 20 ですが、今から30年以上前の本です。
・・ということは、第1巻は50年以上前に出ていたということですね。
年鑑を発行するということは、イラストレーターという職業が社会に認められ、多くのイラストレーターが活躍していたということで、それが50年も前なんですから・・
流石コマーシャルアートの国アメリカと言うべきでしょう。
この本を買った当時、私はグラフィックデザイナーとして働いていましたし、銀座のイエナ洋書店が職場の近くでしたが、1万円以上もする本をホイホイ買うわけには行きません。
・・で、当時年に一度開催されていた洋書フェアを狙ったんです。
多数の洋書店が共同で大きな会場を使って洋書のバーゲンをやるんですが、その時は普段洋書店で買うより値段が安いんです。
イラストレーター年鑑も安くなっていますが、その年のものは1割引程度です。
で、4割引〜半額くらいに下がっている前年の物を買うんです。
ものが年鑑ですから、1年遅れても大した問題ではありませんからね。(笑
そんな方法で何冊かの本を入手していますが、アメリカのイラストレーター年鑑はこの2冊だけです。
今となっては貴重な資料です。
この頃のイラストレーターって今よりもパワーがあったような気がしますね。
それに刺激を受けていた日本のイラストレーター達も。
もちろん今も素晴らしいイラストを発表している人もいますが、
社会全体に影響を及ぼすようなパワーのある感じが良かった。
庭の物置の中を捜せば昔のイラストやデザインの本が出てくいるんだろな。
あまりにも散らかりすぎていて入る気にもなれないから捜す事も出来ないけれど。
この頃はデザインの資料にお金をつぎ込んでいたけれど
最近機材にお金を使ってしまっていて、良くないな〜なんて思いますよ。
flipperさん、いらっしゃい。
今の若い人たちの作品にも素晴らしいものがあるし、そういう作品を描く人はパワーも
凄いものを持っていると思いますが、パワーの質が違うと言うのかな・・?
がむしゃらさと言うか、なんか馬鹿なエネルギーがあったと言うか・・
今の若いクリエーターは、みんなスマートでカッコイイんだよね。
今の仕事は、どうしてもコンピューターが必要なシステムになってしまったし、ある程度
機材にお金がかかるのはやむを得ないとして、本来のクリエイティブな部分でのパワーを
蓄積させるために使うべきものも機材に使わなければならないのは本末転倒ですよね。
常にそれを自戒していようと考えていますが、なかなかですね。