井戸尻史跡公園の蓮田・3

09080601井戸尻史跡公園の蓮田・1」「井戸尻史跡公園の蓮田・2」の続きです。
スイレンと古代蓮をご紹介しましたが、その他にこんなのもあります。
コウホネといいます。

スイレンの仲間で、スイレンよりもかなり小さめの黄色い花を咲かせます。
私が行った時は既に花期の終わりで、少ししか咲いていませんでした。
09080602昔のままの畦が蓮田を囲んでいます。
きれいな山の水が流れ、畦の野草も懐かしい種類が沢山あります。
のんびり散策するには最適ですね。
09080603一番下の古代蓮の田から上の方を見たところです。
起伏に合わせた自然な形の棚田になっています。
こういうのを見ちゃうと、圃場整備された四角い田畑は面白みがないですね
真ん中辺りに見えるのは水車小屋で、その向こうに井戸尻遺跡の復元竪穴式住居が見えます。
蓮田も含めて全体が井戸尻遺跡の範囲に含まれています。
09080604この史跡公園の一番上の高台に、井戸尻考古館があります。
縄文時代中期を中心とした、土器や石器など、多数の出土品が展示されています。

考古館の駐車場からは写真のように富士山が見えます。
縄文時代から、富士山が見えるこの地で農耕が続けられてきたのでしょう。
以前は、縄文時代は狩猟採取で、弥生時代に農耕が広がったといわれていました。
現在は、縄文時代に農耕が行われていたと考えるのが常識となっていますが、この井戸尻遺跡でその証明となるような遺物が多数発掘され「縄文農耕論」発祥の地とされています。