富士山を世界遺産にする気は本気?

10111201これ・・父の墓参りに行った時、談合坂SAで買いました。
私は「旨くなさそうだからやめろ」と言ったんですが、母がね・・
で、帰ってきて食べたら・・



ホントに旨くないんですよ、これがまた。(笑
皮も餡もバサバサで、粉を食べてるみたいです。
こんなものに、仮にも「富士山」なんて名前を付けちゃっていいのでしょうかね。
いやまあ、法律的には問題ないだろうし、誰が何に「富士山」と付けたってOKなのでしょう。
でもさあ~・・世界遺産に登録しようと頑張ってるんでしょう?
いくら頑張ったって、粗悪なものに「富士山」って付けて売られたら、イメージ悪くなっちゃうじゃないですかね。

世界遺産に登録された暁には、一定の基準を満たさない品には「富士山」を付けることはまかりならんとか、そのくらいの規制をすべきですね。
まあ、結局は規制なんか出来ないんだろうし、それができるくらいなら、もうとっくに世界遺産になっていると思うんだけどね。

富士五湖の湖面は世界遺産の対象になるけど、湖岸は対象にするかしないか・・今更そんなことで揉めているらしいです。
当然対象にすべきだと私は思うんですが、地元の業者たちはそうではないらしい・・所謂既得権益ってことで、湖岸で商売ができなくなることを警戒しているらしいです。

例えば私が見てきた世界遺産といえばイタリアだけど・・フィレンツェの歴史地区にしても、ヴェネツィアにしても、アッシジでさえ、土産物屋はあるし、ホテルもレストランもあるし、普通に生活している住民がいるんです。
だからさぁ・・湖岸が世界遺産の対象になったって、商売ができなくなるなんて事は無いはずなんだよね。
もちろん、今までのように、景観を無視した看板を出したり、バラックのようなボート乗り場だったり、ゴミの散らかった駐車場だったり、二度と来ないお客向けの・・そういう商売はできなくなるだろうけど、それは今までが「悪どい商売」をしてたってことで、これを機会に「まともな商売」にすれば良いってだけでしょう。

「富士山」という名前と環境で今まで商売できたんだから、そろそろ「富士山」の環境を守るとか、価値をアップして「富士山」に恩返ししてもバチは当たらないと思うんだけどね。
要するに自分の商売しか考えていない・・今でも儲かってるし、更に儲けるためには巨大看板や巨大駐車場を作ろうって時代錯誤な思考だから、世界遺産なんかになって規制が厳しくなっちゃかなわないってのが本音なんだろうね。

もう一つ、世界遺産の件とは別かもしれないけど「富士山協力金」の事。
富士山の登山者や観光客から、環境整備のための協力金を徴収しようというわけなんですが、周辺の全ての市町村やほとんどの関連団体が賛成しているにもかかわらず、徴収対象をどうするかとか、静岡側が徴収しないなら観光客が静岡に流れるとか、所謂「総論賛成各論反対」の状態で、来年7月からの導入が難しくなっているとか。
対象範囲などは現地の人がよく話し合っていただくしか無いと思いますが、静岡県に流れる云々は考える必要ないんじゃないかな。
協力金が、多くの人に受け入れられるだけの理由付けと、金額も含めて納得して負担出来る内容なら、協力金を導入して環境を守ろうとしている地域の方が、協力金を導入していない地域より魅力があると思います。
富士山の登山者は爆発的に増えていると言うし、そこへ来て何百円かの協力金を惜しんで他の地域に流れるような人は、最初から来なかったと思えばいいでしょう。
そういう安い客は人間性も安っぽいんだから、いくら大勢来たって、地域のためになんかなりませんよ。

もちろん、本気で「富士山」のことを思い、考えている人は大勢いることと思います。
だけど、その足を引っ張る人も多いんだろうねぇ・・そういうことがユネスコの委員とかに伝わっちゃうから、なかなかOKが出ないんだと思いますよ。
私は地域外だけど「富士山」は世界遺産になって欲しいと思っていますよ。
「富士山」が、ちゃんと名実共に備わった世界遺産になれば嬉しいです。