茅野のC12形蒸気機関車

11080601C12 型は、簡易線用に製造された小型の蒸気機関車です。
晩年は駅構内での貨物列車の入れ替え作業などに使用されていました。
この 67号は中央線茅野駅の東口広場に保存されています。



「タンク式」と呼ばれ、運転室前側に水槽、後ろ側に炭庫があります。
炭水車を牽く「テンダー形」より小型で小回りが効きます。
11080602タンク式は、水と石炭の積載量が少ないため、長距離路線での運用には向きません。
小海線で活躍した C56 型は、C12 形の水槽と炭庫を外し、テンダー型に設計したものです。
共通設計で共通部品も多かったのですが、C12 を改造したわけではありません。
11080603後方から見るとこんなスタイルです。
タンク型機関車のコンパクトさがよく分かりますね。
ちなみに、全長は11.350mです。(C56 は14.325m)
晩年は貨物の入れ替えに使われていたと書きましたが、そのおかげで本線用のSLが廃止になった後も生き残っていた例が結構あります。
1970年ころまでは、甲府機関区にも C12 が配属されていて、甲府駅のホームからその姿を見ることができました。

“茅野のC12形蒸気機関車” への2件の返信

  1. 小型ながら綺麗に保存されていますね。
    すぐにでも動かせそうな感じ。
    走らせないまでも、この場でボイラーに火を入れて
    汽笛とか鳴らせたら良いだろうな〜。

  2. flipperさん、いらっしゃい。
    2005年に東口広場が整備されたときに手入れをされているはずです。
    まだ6年なので、保存状態は割と良い方かもしれません。
    確かに、汽笛くらい鳴らせたら面白いですね。

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