夕刻の列車交換

11122901鉄道用語で、単線区間の駅や信号所で上下の列車が行き違いをすることです。
ここは小海線の羽黒下駅。
上り列車が入線してきます。



12月の16時31分ですから、夕闇が迫る時間帯です。

11122902列車が停止位置に止まります。
乗客は居ないようですね。
レールに前照灯の光が反射します。
11122903停止すると前照灯の光量を落とします。
レールの反射が少なくなっているのが分かりますね。
車掌がホームの一番前まで来て安全確認をしています。
11122904下り、小諸行きの普通列車が入線してきました。
キハ111と112の2両編成です。
11122905尾灯の赤がレールに光ります
上り列車は下り列車が完全に停止するまでは発車できないシステムです。
11122906下り列車が定位置に停止しました。
上り列車の前照灯の照度が上がります。
レールの反射が美しいです。
11122907上り列車が発車し、本線に出てきます。
車両はハイブリッドのキハE200の2両編成。
行き先は小海です。
11122908ハイブリッドですから、直ぐ近くを通過してもエンジン音は聞こえません。
モーターの音と風の音、そしてレールを刻む轍の音が早くなっていきます。
11122909続いて下り列車も発車していきます。
レールの赤い光が、列車を追うように遠ざかります。
列車がポイントを通過すると、信号が赤に変わります。
1枚目から最後の写真まで、わずか3分ほどの出来事です。
短時間のことですが、列車交換は単線の鉄道にとっては一番と言っても良いくらい重要なものです。
これを疎かにすると、正面衝突などの重大な列車事故につながります。

さて、今日は大晦日です。
大晦日を鉄道に例えるなら、それは列車交換ではなく「乗り継ぎ」ですね。
2011年は、3.11の大震災、福島原発事故など、まだ解決していない大災害がありました。
それらの対応を見るにつけ、日本の政治が如何に末期的状況なのかも分かって来ました。
2012年が一気に明るい年になるなど考えられませんが、乗り継ぐ列車が奈落の底へ向かうのか、あるいは少しでも明るい方向へ進むのか、私達もちゃんと考え、見極めていかなければなりません。

皆様。どうぞ良いお年をお迎えください。