郷倉

11071601「ごうくら」と読みます。
江戸時代に全国の農村に設置された公的な穀倉です。
写真は、長野県富士見町に現存するものです。



元は年貢米を一時的に収納する倉で、後には凶作に備えた備蓄穀物倉としても使われたそうです。
11071602漆喰塗りの分厚い扉です。
錠もしっかり掛けられています。
扉の上の庇のような部分の造形が面白いです。
11071603壁面は板張りです。
ただ、板張りの内側には、しっかりした土の壁があるものと思われます。
江戸時代は、この柵の前に見張りの役人が立っていたのでしょうね。
11071604すぐ隣に火の見櫓があります。
一見、消防団の車庫か何かだと思って見過ごしてしまいます。
周りをよく見ましたが、特に説明書きのようなものはありませんでした。
富士見町の公式サイトにも情報は掲載されていません。
これだけ綺麗に維持されているということは、当然補修もされているでしょうし、地域の人々に守られているのだと思います。
歴史的にも価値のある文化遺産だと思います。