車両をタキ1000形に統一された高速石油列車は、95km/hでの走行が可能だ。
旅客用の特急列車に比べれば遅いが、タキ1000形登場以前の75km/hからは格段に高速化している。
1両あたりの積載量は45tで、自動車では大型のトレーラー式タンクローリーでさえその半分にも満たない。
東日本大震災で東北地方の太平洋側の線路と道路がダメージを受けたとき、緊急輸送として20両のタキ1000を牽引したEH200が、磯子のオイルターミナルから中央線経由で新潟まで運んだ。
新潟からは10両づつ2回に分けてディーゼル機関車のDD51が重連で牽引し、磐越西線経由で被災地まで運んだのは有名な話だ。