三分一湧水

05073701「さんぶいちゆうすい」と読みます。
我が家からは、ゆっくり歩いても20分ほどの所にあります。1985年、環境庁の「日本名水百選」に指定された八ヶ岳南麓湧水群の一つです。
「三分一」という名前は、水を下流の三つの村に公平に分配する為の仕組みを備えた事から来ています。武田信玄の考案という伝説もあります。


05080702上の写真の15mほど上流がこの水源です。
ここは数坪の広さの浅い池になっていて、写真では分かり難いですが、いくつもある岩の下から想像以上の量の水が湧き出しています。
水量は1日8,500トンと言いますから、大型タンクローリーで約1,000台分になりますね。八ヶ岳の山頂付近に降った雪が溶けて三分一湧水に出てくるまでに250年かかるという説もあるそうです。250年はともかくとして、それなりに長い年月をかけて浸透してきた水ですから、雨が多い時も少ない時も水量は殆ど変化しません。
050807031枚目の写真と同じ所を反対側から撮っています。
この四角のマスで3方向に水路が分かれます。でも、勢いがつきやすい直進方向の水路への水が一番多くなってしまう訳です。そこで三角柱の石を置いて水の流れを調整する事で、公平に三分の一に分けているのです。

湧水の温度は11度。意外に温度が高いと思うかも知れませんね。では、水に手を入れて我慢くらべをしてみてください。きっと30秒も持ちませんよ。
周辺の公園化が完成し、ゆっくり散策できるようになりました。展望台のある資料館もできました。ぜひ一度立ち寄ってみてください。

“三分一湧水” への6件の返信

  1. 懐かしいですね〜。
    ここでポリタンクに水を汲み、クルマに積んでいる人が沢山いますね。
    考えて見たら、ここで直接水を汲んで飲んだ事が無かったかもしれません。
    水は本当に冷たくて手を入れてられませんね。
    TIPTOPからここまで散歩するのに丁度良い距離です。

  2. exifさん、いらっしゃい。
    その場で一口飲むくらいなら問題ないし美味しい水です。
    でも、タンクに汲んで持って帰るのはあまりお薦めしません。
    自然の水という事は殺菌していませんので、当然ながら雑菌もあります。
    汲んで持って帰るという事は「長時間雑菌を繁殖させてから飲む」という事ですからね。
    この湧水のある林の中は涼しいです。
    やはりこの水が周囲の温度を下げているのでしょうね。
    おっしゃる通り、距離も散歩には丁度良いです。

  3. ここには、行きました。ほんとにチップトップから数十分の距離でした。道路の脇の側溝に湧き水が流れているんですが、そこからもう、清流のようで。水車小屋があったんですが、勢いよく回っていました。水は冷たくて、そこの建物のところに作られた水道から何杯も飲みました。美味しかったです。水を買う生活になってしまっているので、羨ましいですよ。子ども達も大喜びでした。

  4. ASさん、いらっしゃい。
    最近は田舎でもペットボトル入りの水は売っていますよ。
    田舎でも全ての水源が湧水という訳ではないですから、水源によっては良い水とは言えない
    場合もありますからね。
    小荒間地域の水源は、女取湧水(めとりゆうすい)と言って、三分一湧水と共に名水百選に
    指定された湧水群の一つで、市(旧長坂町)の水道施設があります。

  5. 三分一湧水・2

    こちらで紹介したように、三分一湧水そのものは昔のままですが、周辺が整備されていま

  6. 「日本名水百選」指定のひとつ、三分一湧水

    小海線の甲斐小泉駅から10分くらいでしょうか?
    日本の名水百選のひとつでもある湧き水です。
    ここはほとんど整備されていなかった頃から来ていましたが、
    最近は駐車場も出来たし、資料館も出来て整備が進みました。
    こうやって清水の流れる場所で木々が沢山ある場所にいると
    とても良い気持ちになれます。
    オゾンが沢山出ているからなのでしょうか。
    この日の夕方は、ここでかなりの時間を過ごしました。
    くまぶろでかなり以前に「三分一湧水」と「三分一湧水・2」の記事がありましたので、…

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