あの人の手紙

05081501今日は終戦記念日ですね。
ちょうど旧盆のこの時期に終戦が重なったのは偶然でしょうが、亡くなった方を偲ぶには良いかも知れません。
毎年、盆の迎え火と送り火を欠かさなかった父が亡くなり、昨年からは母が焚いています。

盆とは特に関係ありませんが、この時期になると思い出す歌があります。


私たちの世代以外でも知っている人が多い「かぐや姫」の1972年にリリースされた曲です。
反戦ソングを歌うグループも多かった中で、その手の詩を歌わないかぐや姫の唯一の反戦ソングと言っても良いかも知れません。それは、強い言葉で反戦を叫ぶのではなく、徴兵で引き裂かれた二人の悲しみと愛を謳っています。

あの人の手紙    作詞/伊勢正三  作曲/南こうせつ


泳ぐ魚の群に  石を投げてみた
逃げる魚達には  何の罪があるの
でも今の私には  こうせずにはいられない
私の大事なあの人は  今は闘いの中
戦場への招待券という  ただ一枚の紙きれが
楽しい(語らいの)日々を(悲しい)  別れの日にした

殺されるかもしれない  私の大事なあの人
私たち二人には  何の罪があるの
耐えきれない毎日は  とても長く感じて
涙も枯れたある日  突然帰ってきた人
ほんとにあなたなの  さぁ早くお部屋の中へ
あなたの(好きな)白百合を(かかさず)  窓辺に飾っていたわ

あなたのやさしいこの手は  とてもつめたく感じたけど
あなたは無理してほほえんで  私を抱いてくれた
でもすぐに時は流れて  あの人は別れを告げる
いいのよ、やさしいあなた  私にはもうわかっているの
ありがとう私のあの人  本当はもう死んでいるのでしょう
昨日(手紙が)ついたの(あなたの)  死を告げた手紙が

“あの人の手紙” への6件の返信

  1. ・・・じーん。知ってます、この歌。
    あの頃のフォークソングには、物語があるんですよね。
    最後の方の歌詞は、辛すぎます。でも、そんな時代が
    在ったと伝えてゆく事が、大事ですよね。

  2. あらためて詩として読んでみるとやはり辛い。
    結構好きで良く弾いていました。
    そう言えばかぐや姫とかもCD持っていないな〜。
    駄目だ!買いきれない。

  3. ASさん、いらっしゃい。
    そう、伝えていくこと、考えることが大事です。
    日本にかつてそういう時代があったこと。
    現状では余りにも教えていないと思います。
    皆が忘れた頃、時代は繰り返されるかも知れません。

  4. exifさん、いらっしゃい。
    確かに辛い詩ですが、。
    ギターを弾きながら歌っていたのを覚えています。
    そういえば私もLPは持っているけどCDは無いです。

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