Macintosh SE/30

05102001今から16年前、1989年製の我が家では一番古いMacです。
CPUはモトローラの68030/16MHz、メモリ4MB、ハードディスク40MBというスペックです。まあ、はっきり言って今の時代の実用になる物ではありませんが、それでも出来るだけちゃんと動作する状態にしておきたいものです。
既にハードディスクは2GBのものに交換してあり、今回はメモリを20MBにアップしました。

先ず2枚目の写真のようにケースを外さなければなりませんが、それにはちょっとした手順と特殊な工具が必要なんです。
05102007最初にボディー側面下のリセットスイッチを外します。溝に引っかけるように差し込まれているだけなので、斜めに引き起こすようにすれば簡単に外れます。
次にケースを止めている4本のネジを外しますが、このスピーカーマークの上にあるような特殊ネジなのでトルクスドライバーという工具が必要です。ネジはI/Oポートの左右と取っ手の内側にあります。
ネジを外したらMacオープナーと呼ばれる特殊工具を、ケースの合わせ目に差し込んで少しずつ広げ、モニター側を下にしてカバーを外します。
05102011カバーが外れたら、今度は普通のプラスドライバーで拡張ステーを取り外します。
そしてSCSIケーブルとフロッピーケーブル、電源ユニットからのケーブルなどを外し、ロジックボードを引き出します。そのとき、最後に残った冷却ファンのケーブルを引きちぎらないように注意し、3枚目の写真のようにメモリユニットを差し込めばよいのです。
メモリスロットは8っつありますが、この機種の場合4枚単位で同じメモリを使わなければなりません。標準の1MB×4枚の他に、以前増設した256KB×4枚が刺さっていますので既にスロットの空きはありません。256KB×4枚を抜いて、今回入手した4MB×4枚を挿します。
この機種のメモリは30pin SIMMというタイプです。

あとは、分解と逆の手順で組み立てていきます。
これでメモリは合計20MBになったわけです。AppleではMac OS 7.5.3を無料で提供していますので、古いMacを中古で買った場合などに利用できます。流石に5MBではキツイですが、20MBあるとOS7.5.3でも問題なく使用できます。
それから、SE/30は16bit動作なので、メモリを何MBだったか忘れましたがある程度以上に増設する場合は「MODE32」という機能拡張をインストール して32bit動作にしてやる必要があります。

“Macintosh SE/30” への2件の返信

  1. 懐かしい機種ですね。
    新しいPowerBookとPower Macが発売された日に
    このクラシカルな機種を現役で使う記事を出す辺りなかかなです。

  2. exifさん、いらっしゃい。
    いやぁ、偶然偶然。
    最近はMacのニュースを全く気にしていなかったので、今日になって知りました。
    そんなわけで、早速その記事をアップしましたけど。(笑

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