我が家の山桜に実が成っています。
もちろん食用のサクランボではありませんから食べられません。
いや、食べても毒ではないですけれど「美味しくない」ということです。
実の大きさは大きくなってもせいぜい7mm程度で、硬くて酸っぱくて渋いですから止めておいた方が無難です。
熟すとどんな感じになるかは、去年こちらの記事で紹介しました。
真っ黒に熟した実の種を蒔けば芽が出て山桜の苗が出来ます。(実際にはそう簡単なものでもないようですが・・)
その苗がある程度育ったとき上部を切って、そこにサクランボやソメイヨシノなどの園芸種を接ぎ木します。
山桜は根の部分だけになってサクランボやソメイヨシノに栄養を送り続けます。その様に他の種類の土台になるわけで、それを「台木」と言います。
山桜のような自然の種類は根が強いので台木に使われることが多いです。
もっとも、根が強ければ何でも良いというわけではなくて、上に接ぎ木する種類とのマッチングも大事なようです。長年の経験の蓄積で最適の組み合わせがあるそうです。
花が美しいとか実が美味しいとか人間にとって有り難い種類の桜は自分で繁殖能力がなかったり、繁殖しても必ずしも同じように花が美しかったり実が美味しかったりしないので、接ぎ木という方法で全く同じ植物の分身を作って増やすんです。
栄養繁殖といいます。ある意味で、今盛んに行われている成長点培養など、バイオテクノロジーに繋がる部分もあるかも知れませんね。
おお!
さくらんぼですね。
ホワイトリカーに漬けるとかしたら飲めるのかな?
(味はわからないけれど)
さくらんぼ用の桜は接ぎ木で増やすんですね。
そうしないと実が成るまで時間がかかるものね。
exifさん、いらっしゃい。
山桜の実を果実酒にするというのは聞いたことがないですね。
多分あまり向いていないのでしょう。
例えば、柿の場合。
甘柿の種を蒔いても、それから育てた木は「全て渋柿」になってしまいます。
だから、甘柿の木を増やすには「接ぎ木しかない」と聞きました。
サクランボにも似たような事が言えるのでしょう。
今晩は、お邪魔致します。
動物(…というよりほ乳類、カナ)の世界では御法度、厳禁の
クローンは植物の世界では当たり前すぎる技術として
根付いているのだなあ、などと不思議な気分で一杯です。
それにしても誰が最初に『接ぎ木』という技術を着想
したのでしょうね??
warabieさん、いらっしゃい。
私も動物のクローンは反対ですが、植物では問題ないでしょうね。
最初に発見したのは、やはり偶然なのだと思います。
木の切り株に枝を突き刺しておいたら繋がってしまったとか、枝を地面に突き刺しておいたら
根が出たとか、昔からそういう偶然の結果が蓄積されてきたのでは・・?
こちらは、午後から雷がゴロゴロなってコワイです。(・・;)
「台木」、初めてききました。
なんだかすごく勉強になり、真剣になって読んでしまいました。
根っこのぶぶんだけが山桜で、その上がサクランボやソメイヨシノで、
それでいてちゃんと栄養を送り続けるなんて、
植物ってすごいですね。
DNAは根っことその上で違うままなのでしょうか?
人間のほうが、植物より優れているなんてうぬぼれてはいけませんね。(^^)>;;
人間より適応性のある植物や微生物はいっぱいいますものね。^^
ちょこわさん、いらっしゃい。
こちらも雷が凄かったですよ。
一時パソコンの電源を落として雷が去るのを待ちました。
植物の自己再生能力と言うのでしょうか、スゴイ物がありますね。
トカゲはしっぽを切ってもあたらしいしっぽが生えてきますが、着られたしっぽの方から
胴体や頭が生えてくることはありません。
でも植物は、切られた小さな枝から大木にまで育つんですからね。