近所の道祖神です。
どんど焼きの繭玉(米の粉で作った団子)が供えられていました。
道祖神は日本各地にある古来の信仰ですが、宗教的な意味よりも地域のよりどころとしての意味の方が大きいのだと思います。
この道祖神は荒れていたのを数年前に土台を整備してきれいにしたようです。
道祖神と彫られた石には平成九年六月吉日と記されていました。
右側の石が道祖神本体です。長年の風雨に晒され摩耗してしまったのか、残念ながら何が彫られていたのか判別できない状態です。
他の道祖神によく見られるように、愛嬌のある神様の姿があったのでしょう。
左の石の祠も古い物です。壊れていたものを修復した跡がありますから、土台を作ったときに直したのでしょう。
中には男性器を模した石が祀られています。
元々、地域の豊作や子孫繁栄を祈る意味が強かった道祖神には割と見られるものです。
縄文時代の遺跡から発掘される石棒(これは大泉の金生遺跡から出土したもの)から続いている風習なのかも知れませんね。
さて、既にお馴染みとなりました「北杜市アルファブログ “Hokuto In Our Time”」ですが、今週のお題は「怖い話し」です。
私は怖い話しが苦手なので、自分で読んでも怖くない話しになってしまいました。
とりあえず神様つながりで「火曜アルファ」をご覧ください。→「障らぬ神に・・・」
八ヶ岳の麓で、噴火の後の石がゴロゴロしていたのもあるんでしょうね。
それを彫って道ばたに置いた。
私はこのような土着の信仰って結構好きですよ。
(宗教は好きじゃないですが)
ここらは放置プレイの道祖神様がいっぱいあるのに、ちゃんとしめ縄で着飾って良いことです。じつは、いつもうちに薪を提供してくれてる親父、道祖神傍の木まで切っちゃって「そら、もってけ!」。うう、どうしよう……ってなもんです。手を合わせて、「すんまへん。せっかく切ったんだから、うちで焚かせてください」って正直にお願いしようかな。
exifさん、いらっしゃい。
そういえば、右側の彫刻がはっきりしなくなってしまっている道祖神本体は八ヶ岳の
溶岩で作られているように見えます。
八ヶ岳の溶岩はこういう黒い色なんです。
ひぐちさん、いらっしゃい。
道祖神はあちこちにありますが、忘れ去られたものも多いでしょうね。
切ってしまった後なら無駄にしないために貰ってきた方が良いかも知れませんね。
道祖神にお酒でもお供えしてあげたらどうでしょう。