北杜市須玉町の津金地区には古い民家や蔵が多く残っています。
そして、鏝絵もたくさん残っています。
この鏝絵は、松が生えた岩に波しぶきが上がり、千鳥が飛んでいます。
他に余り無い特長は、松の木がレリーフから飛び出して完全な立体になっている点です。
これは大黒天。
鏝絵には多い絵柄です。
でも、コミカルな顔でないのは珍しいかも知れません。
「龍」の頭部のアップです。
保存状態があまり良くなく、綺麗とはいえない状態なのが残念ですが・・
龍は造形的に難しいので、オーソドックスのテーマの割に数は少なく貴重です。
2番目と同じく大黒天です。
こちらは鏝絵によくあるユーモラスな表情の大国様です。
踊っているようなポーズがいいですね。
八ヶ岳南麓エリアは、比較的鏝絵が多いところだと思いますが、蔵が多ければ鏝絵も多いというわけではありません。
津金地区は、鏝絵が狭い範囲に集中的に存在しているのが特長です。
まだありますのでお楽しみに。