手の込んだ写真

07120501写真の一部に違う画像を合成してあります。
フィレンツェのオフィス街」ではスクリーンの画像をパースに合わせて変形させただけで・・路面に反射色を入れていますが・・単純なものでした。
今回はもう少し手の込んだ加工をしてみました。

先ず、一番上が完成写真です。
ウインドウ右側の壁面を別の画像にしてあります。
07120502こちらが元の撮影したままの写真です。
フォトアルバムはこちら→「フィレンツェの食事
昼を食べた店の近くで、普通の生活圏にある美容院ですが、壁面が汚くてパッとしませんよね。
その壁面に壁紙を貼るような感じで、別に作った画像に変更してみました。
071120503先ず写真の不要な部分(この場合は汚い壁面)を切り抜きます。
その前に、写真を「背景」から「レイヤー」に変換しておく必要があります。
レイヤーの説明→「レイヤー (DTP) – Wikipedia

多角形選択ツールや消しゴムツールを使って慎重に切り抜きます。
切り抜いた部分は「透明」になりますが、ここでは分かりやすいように「ブルー」にしてあります。
07120504切り抜いた部分に貼り付ける画像は、元写真の壁面のパースに合わせて変形させます。
3番目の画像の下に貼り付けることで、バイクの部分がこの画像より手前に表示されます。

以下は、バイクのウインドシールド部分の加工を中心に説明します。
分かりやすいように、壁面の画像は非表示(ブルー)にしておきます。
07120505バイクのミラーやハンドル部分は複雑な形ですが、ここは根気よく切り抜くしかありません。
シールドのガラス部分も輪郭を残して切り抜いてしまいます。
07120506新しいレイヤーを上に重ね、シールドガラス面をブラシツールで塗ります。
色はベージュ系で、レイヤーの透明度を20%程度(後で調整する)にしておきます。
07120507更に新しいレイヤーを重ね、シールドガラス面の反射を書き込みます。
ブラシツールより、多角形選択ツールで反射の形を作り、練りつぶしツールを使う方が簡単です。
色はベージュ系で、レイヤーの透明度を20%程度(後で調整する)にしておきます。
07120508新しいレイヤーを重ね、フロントカウルに壁面画像の反射色を入れます。
壁面画像の一部をコピー&ペーストし、ぼかしたり透明度を変更して反射らしくします。
シートと後部のボックスの一部にも同様に反射を入れます。
07120509一番面倒なバイクの部分が終われば後はそれほど難しくありません。

店のウインドウに壁面のパターンが映り込んだ感じを出すため、壁面画像をコピーして左右反転させ、パースに合わせて変形します。
透明度を調整し、左側のような透明のレイヤーを作りますが、これは店のウインドウより上に貼り付けるので、バイクの後部に重なる部分は切り抜いておく必要があります。
07120510今まで制作してきたレイヤーを全て重ねるとこうなります。

バイクのシールドガラスや店のウインドウへの映り込み、反射光などはこの状態で透明度を調整し、出来るだけリアルに見えるようにします。

一番上の完成画像との違いは・・これです
陽射しが射し込んだような感じを出してみました。
元の写真にあったわけでは無いので「フィクション」です。(笑
壁面の黒い部分が平板すぎるように感じたので、少し空間的に奥行きを出したつもりです。
バイクのウインドシールドが一層立体的に見えるようになったと思います。