ヤマナシの木

08052503果物の「梨」の原種と言うか、自生種で、梨をうんと小さくしたような堅い実が成ります。
そのままでは食べられなくて、果実酒などに加工します。
漢字では「山梨」です。
何故か山梨県には「小梨」はありますが「山梨」はあまりありません。

写真の木は、長野県南牧村の矢出川遺跡の近くにあるヤマナシです。
24日の「野辺山ポタリング」の時に見つけて撮ってきました。
08052504本当は、その野辺山ポタリングの時に記念写真を撮ったヤマナシの木が、樹齢も古く、形も良くて有名だったのですが、今は樹勢が弱って心配な状況です。
そんなわけで、満開のヤマナシをご紹介しようと思ってこちらを撮りました。

ヤマナシは、明るい開けた場所で、地面には湿り気のある場所を好むようです。
生育に適した場所では、自然にこんな美しいバランスの取れた樹形になるんです。
さて、山梨県に何故ヤマナシの木が少ないかは分かりませんが、ヤマナシが少ないのに何故山梨県と名付けられたかは分かっています。
明治維新後の廃藩置県で、順当に行けば甲斐の国の中心である甲府を採用し「甲府県」とされたであろう所、全く有名でなかった山梨村(現在の山梨市の一部か?)の名前を県名にされてしまったのです。
その理由は、単なるイジメです。
甲斐の国は江戸時代には幕府の天領でしたから、明治政府から「敵方だった」として、わざと小さな村の名前を県名にされてしまったのです。
これは山梨県に限らず、幕府側だった県は似たようなイジメを受けていたようです。

明治政府も大人げないと思いますが、徳川幕府も、関ヶ原以前の敵味方によって、外様大名は結構イジメられたそうですからね。

“ヤマナシの木” への2件の返信

  1. 山梨県なのにヤマナシが無いのは不思議ですね。
    名前の由来はわかりましたが、
    地域的に近いのにあるのはコナシだけなんですか〜。
    不思議ですね。

  2. depthfieldさん、いらっしゃい。
    何故山梨県にヤマナシが少ないか・・
    自然が相手なので確定は出来ませんが、ちょっとした気候の差、土質の違い等々、
    環境の違いだと考えるしか無さそうです。

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