伝えること

08110601長坂郷土資料館での「むかしはなしの会」の折、復元古民家の縁側にこんなものが置かれていました。
私も含め、いい年の大人には、昔懐かしいおもちゃです。

会が終わって出てきた男の子がメンコを打つのを見て、何となくホッとしました。
叩きつけて遊ぶものだということは知っているんだな・・と。
08110602もう随分前ですが「村のかじや」が文部省唱歌から外された理由が「既に鍛冶屋など無く、小学生が理解できない」というものでした。
理解できないなら、それを教えるのが教育でしょ・・文部省(現在は文部科学省)って頭悪い・・いや、責任放棄じゃないですか。
当時も心ある人たちは嘆いていたものです。
参考サイト→「村の鍛冶屋 – Wikipedia

座敷の写真にある、長火鉢、煙草盆、鉄瓶、和箪笥などは、今の普通の暮らしでは、既に見ることが出来ないでしょう。
既に見られないからといって教えないのは、文化を伝えないということです。
子供だけでなく、親たちも既にそういうものを知らない年代になってきている今、こういう資料館の役目は大きいです。
単なる資料や記録としての展示ではなく、道具を使ったり、おもちゃで遊んだりできる・・或いは、囲炉裏の廻りに座ってお話しを聞く、そんな体験の出来る場所や機会が必要です。

小中学校にその役目を期待をすることが出来ない現状は情けないと思うんですが、地域にこのような資料館があれば、地域の、そして日本の文化を子供たちに伝えて行く事が、少しは出来ますね。

“伝えること” への2件の返信

  1. 一枚目の黒い桶に入っているのは「丸メン」ですか? 僕たちは丸いメンコをそう呼んでいました。
    新しいメンコはすぐにひっくり返されるので懸命にほぐしたり、よれよれになったやつを何枚か貼り合わせたり、強くやりすぎて指を地面でしたたかに打って血マメを作ったり、…懐かしい場面が蘇りました。メンコの入れ物がゴーフルの缶から、みかん箱になった時は本当にうれしかったなぁ。

  2. 朝霧圭太さん、いらっしゃい。
    そう、丸メンです。
    私たちもそう呼んでいましたよ。
    四角いメンコもありましたが、丸メンの方が人気があったように記憶しています。
    コンクリート面に擦ってエッジを薄く削ったり、ロウソクの蝋を染み込ませたり・・
    まあ、色々やりました。(笑

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