長野県佐久穂町の奥村土牛記念美術館に行ったのは今月初旬のことでした。
「小海線八千穂駅」の記事で名前をご紹介したままだったので気にしていたんですが、桜の季節は記事が多くて掲載するのが遅れてしまいました。
場所は、八千穂駅の斜向かいという感じで、すぐ近くです。
駐車場も割と広く、立派な建物なのですぐに分かると思います。
建物は、この地の名家である黒澤家の「迎賓館」だったものを、町が寄贈を受け、改装して美術館にしたものだそうです。
大きな池のある立派な中庭があります。
瓦屋根に、細い格子の出窓、白壁に下見貼りの腰板と、趣味の良い作りですね。
立派な蔵もあり、今は収蔵庫になっているようです。
蔵の脇を通っていくと、池のある中庭に出ます。
丸に「ト」の字の刻まれた瓦です。
この「マルト」が黒澤家の屋号です。
黒澤酒造という老舗の造り酒屋を営んでいますが、その商品に、この屋号そのままの「マルト」という酒があります。
さて、奥村土牛記念美術館がここに出来たのは訳があります。
終戦直後の一時期、この八千穂に住んでいたことがあり、それがこの建物、黒澤家迎賓館の離れだったということです。
参考サイト→奥村土牛 – Wikipedia
美術館内の撮影や作品の写真を載せる事は出来ませんので、建物の写真と説明になってしまいました。
奥村画伯の作品は、100回、200回もの塗り重ねで非常に微妙な色加減をした作品があるかと思えば、さらさらと流れるように描かれたスケッチ的な作品もあり、精密画のような線描きの作品もあるなど、多様な画法で制作される方だったように思います。
101才という長生きをされたので、その間にどれだけの絵を描かれたことでしょう。
機会があれば、ぜひ一度訪ねてみてください。
立派な建物ですね。
具体的にどのような作品を所蔵されているのかわかりませんが、
建物だけでも見る価値はありそう。
flipperさん、いらっしゃい。
そうですねぇ・・画像を掲載できればしたい所ですが・・
ネット上で「奥村土牛 作品 画像」というキーワードで検索すれば、結構出てきます。
でも、殆どが画廊で販売されている作品なので、この美術館に収蔵されている作品とは
ちょっと感じが違うように思います。
大体の作品の傾向は分かると思いますが、やはり、この建物の中で展示されているのを
見ていただくのが一番ですね。