レインボーライン沿いに「南無観世音菩薩」の幟が立っています。
数年前にこの道が出来て、その少し後に幟が立てられたと記憶しています。
気になりながらも、なかなか観に行く機会がありませんでした。
先頃、必要があって、富士見坂の写真を撮影しました。
そのついでに立ち寄る事が出来ました。
太い檜の木のすぐ脇です。
石を積んだ上に、石の観音様が鎮座しています。
手を合わせた形の座像です。
とても穏やかな、優しい顔の観音様です。
近くに「じくた観音讃仰碑」という石碑があり、「寛延四年（1751）八月造立」「毎歳四月区民集いて家門弥栄子孫長久を祈念する。」と彫られています。
道路が出来る前は私も知りませんでしたし、讃仰碑もその時に新たに建てられたようです。
すぐ後を車が走るので、観音様も落ち着かないとは思いますが、地域の人たちに改めて知られるようになって良かったのかも知れません。
「じくた観音」という名前の謂われまでは分かりません。
昔から語り継がれてきた名前だと思いますが、石碑を建てる時には漢字までは分からなくなっていたのかも知れませんね。
この幟を見たら、あまりスピードを出しすぎないように気をつけてください。
前に書いた「三分一湧水の石仏」もそうですが、公園化されたり、新しい道路が出来る事で、ようやく人目に付くようになった・・と言うより、それまで忘れられていたのではないかとも思えます。
地域の文化の再発見が出来たという事でしょうか。