立場川橋梁

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中央線の立場川橋梁を渡る特急スーパーあずさです。

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すぐ近くに赤錆びた古い鉄橋があります。

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1980年に中央線が新線に移行したために廃止となった鉄橋です。

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既に線路と枕木、架線は取り外されて居ますが、本体は国鉄(当時)から富士見町に譲渡されそのまま残されています。

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鉄橋は立入禁止ですが、築堤の上には登れ、朽ちた枕木の痕跡などを見られます。

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古い廃鉄橋と新しいコンクリート橋を渡る列車を同時に撮れるアングルです。
多分ここが唯一のポイントだと思います。

さてこの廃鉄橋ですが、廃止から35年となり相等に錆びて傷んでいます。
このままでは崩落もそう遠い将来ではないと思われ、富士見町では取り壊すか、補強して保存するか議論されているそうです。

ーー以下ウィキペディアから引用ーー

2010年、町文化財、近代化遺産に指定するかを検討してきた富士見町教育委員会は、「保存や修復・管理には定期的なメンテナンスが不可欠で管理費は膨大。住民の安全安心な暮らしを冒してまでの指定はできない」と結論付け、指定は難しいとの考えを示した。町は、保存した場合の経費を2~3億円、解体の場合は2000万円程度かかると予測している。
地元住民からは、ハイキングコースとして整備を求める声も上がっていて、今後の動向が注目される。

ーー引用ここまでーー

この鉄橋は「ボルチモアトラス」という珍しい形式のトラス橋で、1904年(明治37年)中央線開通当時のものです。
しかも、横浜みなとみらい地区の「汽車道」にある鉄橋と同じ「アメリカン・ブリッジ社」の設計で、アメリカから部材を輸入し、同社の技術者の監督によって組み立てられたものです。
私は「産業近代化遺産」となる資格は十分にあると考えています。
富士見町だけで保存するのは難しいと思いますが、長野県や国からの支援を得てでも残して欲しいと思います。