大日影トンネル遊歩道 3

10111701大日影トンネル遊歩道 2」の続きです。
今回はトンネル内の表示などをご覧いただきます。
結構昔のままのものが残されているんですよ。



これはキロポストと呼ばれる距離標で、起点(東京駅)からの距離(109.5km)を表します。
普通は垂直に立てられるのですが、トンネル内のため壁に添わせてあります。
10111702こちらは勾配標で、勾配の変わる地点に建てられるものです。
左側の表示が脱落していて、しかも文字がダブっていますが「25.2」です。
左(東京側)からの勾配が25.2パーミルで、この地点から25パーミルに変わることを示します。
これもトンネルの壁に添わせてありました。
10111703トンネルの中間地点にある表示です。
鉄板で、壁にボルト留めしてありました。
これは、現役時代のものではない(遊歩道用に設置された)かも知れません。

ちなみに、距離標はコンクリート製で、勾配標は木製です。
10111704トンネルのごく一部ですが、壁面の下部が石積みになっていました。
多分ですが、開通当時は全て煉瓦積みだったはずです。
その後の補修で、何か事情があって石積みになったものと思われます。
10111705照明(特に蛍光灯)がある所で、壁面に水分がある場所には、草が生えています。
人工照明だけですし、栄養分が少ないはずですから、それほど大きくは育たないでしょう。
白熱灯の当たる部分には、草はありませんが、苔が生えている場合があります。
10111706いよいよ反対側の出口に近づいてきました。
外に露出を合わせると、トンネル内は真っ暗になってしまいますね。
外に見える木々の向こう側に階段があり、それを下りると「鉄道遺産記念公園」です。
更にその先に「中央線勝沼ぶどう郷駅」があります。
10111707勝沼側(菱山口)のトンネルポータルです。
全面石造りの深沢口に対し、縁の部分が石造りで、その間の平面を煉瓦積みで埋めたようです。
中央線穴山隧道」のように、ほぼ全面レンガ造りのものもあります。
何故そういう違いがあるのか・・その場所の地質や水分などによるのでしょうか?
大日影トンネル遊歩道は、全長1.4km程で、片道約30分と表示されていますが、暗いですし、内部を見ながら歩くので、もう少し時間がかかると思っていたほうがいいですよ。
車で行く場合は、駐車場の都合で、往復歩くことになります。
電車の場合も、片道だけでは帰ってくる公共交通機関がありませんから、結局は往復歩くことになるでしょう。
もちろん、タクシーを使えば別ですが・・

9時〜16時の間、トンネル内を歩くことが出来ます。
それ以外の時間は門が閉じられますので利用できません。
トンネル内は全面禁煙で、自転車での通行や、ペットを連れての通行は禁止されています。
もちろん、ゴミを捨てたり、落書きや、内部のものの持ち出しなど、当然のマナーは守りましょう。
是非一度は、歩いてみることをおすすめしますよ。

“大日影トンネル遊歩道 3” への2件の返信

  1. なんだ良いぞ〜!
    個人的に大好きな雰囲気です。
    線路があるけれど、トロッコとか走らせる事はあるのかな?
    自分でキーコキーコさせながら動かせたら楽しいだろうな〜。

  2. flipperさん、いらっしゃい。
    いいでしょう・・私も気に入りましたよ。
    内部点検用のトロッコがあり、シートを被せておいてありましたが、一般の人は乗れないようです。
    歩いている人が結構いるので、そこを走らせるのは安全上問題があるのでしょう。
    何か、イベントの時などには、体験乗車とか出来そうな気がします。

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