隣の家(と言っても30mくらい離れてますが)の植え込みに、コムラサキがきれいな紫色の実を付けていました。
一般にムラサキシキブと言われますが、ホントはちょっと違う種類なんです。詳しくはこちらのページをご覧ください。どちらも夏の終わりから秋にかけて見られます。
実の色から「紫式部」をイメージして名付けられたという説と、紫の実が「敷き詰めるように」たくさん付く事から「紫敷き実」となり、語呂の良い「紫式部」に変化したという説があります。
「紫」という色は特に人それぞれイメージが違うと思います。
私はわりと好きな色ですけど、嫌いという人も結構多い「好き嫌いの分かれる色」ですね。まあ、私はほとんど「嫌いな色」は無いです。デザイナーだったので「この場合にはこの色が効果的」とか「この色は使わない方が良い」という判断はしますけれど。
さて、紫式部というイメージから出てくるのはどんな紫色でしょうか?
私は言葉として「古代紫」というのが浮かびました。ウェブで検索すると参考になるページが出てきましたのでご覧ください。
・日本の伝統色(古代紫)〜@yuzen友禅ネット
・西陣織裂地「百壽文錦:古代紫」
ウェブですから、ご覧の方の環境によって「決して同じ色を見る事ができる訳ではない」というのを前提として話を進めますが、優雅な殿上人の衣の色彩をイメージできたでしょうか?
古代紫を調べている時に、古代紫と醤油について書かれたページを見つけました。興味があったらご覧ください。
紫式部(ムラサキシキブ)
昨日の台風で、すっかりベランダ周辺の夏の名残は吹き飛んでしまった。紫式部の実が落ち始めたので写真に残しておくことにした。この紫式部を始め、藤やホトトギスなど藤…