Macで簡単ライブカメラ

わが家に来た事がある人は、写真のようにMacが並んでいるのを見た事があるでしょう。
一番左がお客様に開放しているiMac。古いMacを懐かしんでいただくために置いてあるベージュ色の3台。もちろん全て動作するしインターネットにもアクセスできます。
そして一番右の黒いマシン「Performa 5420」が今回の主役です。
普段は画面をスリープさせているので気付かない人が多いかも知れませんが、昼間はライブカメラ用のマシンとしてずっと起動しているんです。

1996年に日本限定で販売されたブラックボディーのMacで、AV入力端子（S端子付）とTV/FMチューナー（リモコン付）が標準装備されていました。603e/120MHzというCPUは今ではさすがに非力ですが、このAV端子に古いビデオカメラを接続してライブカメラ用のマシンとして使うには大変都合が良かったのです。
わが家で使っているカメラは三菱製のビデオカメラ（S-VHS/Cタイプ）で、既にバッテリーは充電不能。大きくて重いから持ち歩く機会もなくなり押入で眠っていた古い物です。
数年間調子良く働いてくれたのですが、電源が入りっぱなしという事もあり、元々古いアナログビデオでもありますので、最近は画像の劣化が激しくなりました。そこで新しいカメラに取り替える事にしました。

写真が今回用意したカメラとパーツです。
カメラはビデオカメラではなく普通のデジカメです。画素数は高い必要はありません。写真のものは85万画素です。USBから電源供給できてPCカメラモードが使える事が条件になります。
Performa 5420にはUSB端子がないのでUSBカードをPCIに装着します。ただしPCIスロットが一つしか無いので、今までPCIに挿してあったEtherカードを外さなくてはなりません。とは言え、モデム接続でライブカメラは無理なので、モデムカードの代わりに挿せるCS2スロット（Mac独自の通信スロット）用のEtherカードも用意しました。
つまりこの状態からこのように変更する必要があるんです。

手順としてはPerforma 5420のバックパネルを外して、ロジックボードを引き出します。そして所定のカードに差し替えるだけですから難しくはありません。

あとは必要なドライバー類をインストールします。
USBが標準装備されていないMacの場合は「USB Adapter Card Support 1.4.1」をダウンロードしてインストールします。
EtherドライバーはEtherカードに付属のものをインストールすれば良いでしょう。カメラ付属のドライバーもインストールします。
※注意／パーツを用意する場合、Mac対応の製品である事を必ず確認してください。
　　　　OSはMac OS 9〜9.1が必要です。（Macの自動起動、自動終了をするため）

次にカメラからの画像をキャプチャーしてサーバーへ時間ごとに自動FTPするためのソフトをインストールします。私はフリーの「WebWatchman」を使っています。USBのデジタルカメラだけでなく、AV端子からのビデオカメラの画像もキャプチャーできます。
自分のウェブサーバーの指定のフォルダーへFTPする訳ですが、サーバーによっては自動FTPを禁止している所もありますので、その点は必ず確かめてください。また、プロキシ経由のネットワーク内からはFTP できない場合もありますので注意してください。

さて、わが家のライブカメラですが「古いビデオカメラの劣化した画像」から「新しいデジカメの画像」という具合に改善されました。
ネット上から見るにはこちらへ→「チップトップ・ライブカメラ」