妖怪になれなかった熊

05071401今日も熊はいつもと同じ顔で淡々とMacに向かっておりました。
猫は30年生きると猫股という妖怪になるらしい。熊は50年生きたけど、どうやらまだ妖怪にはなっていないようです。
妖怪にはなれなかったけど、50年生きたんだし、ちょっと言いたい事を言わせていただこうという甚だ勝手な記事です。不愉快な思いをする方も多々いらっしゃる事と思いますが、無理に読めとは言わないかわりにお詫びもしません。ここは私のブログですので諦めてください。(笑


少子高齢化
一向に少子化に歯止めがかからないとか、人口減社会になるとか騒がれていますが、何も騒ぐ事じゃないです。何故ならそれは正しい方向だからです。日本の人口は1億人が限界で、それを上回って増えてしまった頃から環境問題や犯罪の低年齢化が進み、人間が生きにくい世の中に変わってくる事で人口を減らす自然の調整が起きて居るんです。
この調整が上手く機能しない時、次にやってくるのは大絶滅です。ですから児童手当だの育児支援だの小手先の手段で少子化を食い止めるなんてしない方が良いし、しても無駄な事は現在まで少子化を食い止められないと言う事実が物語っています。本当の少子化対策というのは少子高齢社会になっても大丈夫な体制を作る事で、少子化を防ぐ事ではないはずです。

国民年金の破綻
はっきり言って民間ならとっくに破綻しています。だいたい「今の老人を今の若者が支える」という方式、要するに最初から借金でスタートした訳ですね。年金制度の始まりの時に財源がないものだから安直にその方式にしてしまった、人間誰しも自分の将来のために積み立てるなら何も文句はないはずですが、今せっせと保険料を支払っても将来自分がもらえる保証はない訳です。役所の人は「国が保証しているから大丈夫」と言いますが、相手が国だから信用できないんです。年々掛け金は上がる、支給開始年令は上がる、支給金額は下がる、、、法律を変えてしまえば何でもありの国が信用できますか。
少子化の問題も同じですが、人口が未来永劫増えていくなどあり得ないのは誰でも分かる事です。百歩譲ってスタート時点が借金だった事はやむを得ないとしましょう。でもその後、間もなく定年を迎える団塊の世代が労働力の中心であった若年労働人口が一番多かった時代にその借金を返し、自分の老後のために自分が積み立てる方式に移行すれば、最も痛みが少なく実行できたはずだったのに、それをしなかったのは国の大きな失策です。
失策と言うよりは、知っていて実行しなかったのでしょう。何と言っても人口の多い団塊の世代は大事な票に繋がりますから、彼等を苦しめて票を減らす事を恐れ、その結果、団塊以後の世代に重大な負担を強いる事になったのです。

イラク派兵
私の亡くなった叔父が船乗りで、タンカーでペルシャ湾方面に何度も行っていました。ペルシャ湾に入ってから出るまで、米軍艦がタンカーの護衛に付いていたそうです。実際に紛争中の危険な地域に行くと本当に怖いそうで、理屈でなく米軍艦が頼もしく思えたそうです。そして自衛隊には、こういう所で自国民を守る仕事をして欲しいと切実に思ったとの事。
しかし自衛隊は、国民を守る大事な仕事を米軍に(金を払って)任せてしまい、自分は先方に嫌がられながら莫大な金を使ってイラクに行っているんです。バカだとしか言いようがないですね。
自衛隊のイラク派兵前はアラブ人の日本への評価は悪くなかったらしいですね。要するに「日本人はアラブ人を殺していない」という単純なものですが、その単純な考え方が大事なんです。それが、余りにもアラブ人殺しまくりのアメリカに合流しちゃったものだから、アラブ人にとっては裏切り行為に思えたんじゃないですか。
日本の青年が誘拐され殺されましたよね。本人や家族には気の毒でしたが、あの時が撤退のチャンスだったんです。少なくとも名目上は日本は戦争に行っているのではなく復興支援に行っている訳です。アラブ式の論法で「日本人はアラブ人を殺していないのにアラブ人は日本人を殺した」って言えば良いのですよ。人殺しは支援できないって一斉に引き上げて、経済支援も何も全部停止すればいいんです。「アラブ人が日本人を殺した」というのは彼等にとって大きな減点だったし、過激派をアラブ社会から孤立させ力を弱められたはずなのに、それを利用できなかったのは政治家が無能だからです。

憲法改定
先ず、何故今憲法を改定しなければならないのか? 私には全くその必要性が感じられないのです。現在の日本国憲法は敗戦国の日本がGHQに押しつけられたものかも知れないし、マッカーサーの個人的意向が強く反映されたものであるかも知れないです。でも、これ程純粋に国民の側に立った憲法は他にないでしょう。
何に対して「国民の側」かと言うと、当然「国に対して」です。忘れてはならないのは「国民と国はもともと一体のものではない」という事です。そして、憲法とは国民と国との契約書だと言えるでしょう。
日本国憲法は、敗戦という大きな代価を支払って初めて国民が手にする事が出来た国との契約書です。それを今、国の都合が良いように書きかえようとしている事を知らなければなりません。

周辺諸国
どちらにしても戦後処理を周辺諸国にキッチリ見える形でやってこなかった歴代内閣の無能ぶりが今の状況を生んでいる訳です。靖国問題など象徴的ですが、別の視点で前にも書いたので今回はパスして、各国との関係を考えましょう。
先ず一番シンプルなのはロシアとの関係ですね。北方領土問題は2島返還でケリを付け、共同開発などでパートナーシップを作っていくべきでしょう。ロシアと上手くやる事は中国への牽制にも役だちます。

次に韓国。韓国の言っている事はそれほどおかしくはないです。確かに虐げられた歴史が長いだけに被害者意識は強い傾向がありますが、日本のしてきた事を考えれば無理はないと思います。まあ、若い人たちの反日感情は、反日派の扇動に乗せられたものと思いますけれど。
先ずは韓国として何を日本に求めるかを韓国政府から「全て」提示してもらうべきですね。その上で多少問題があっても応じられるものには極力応じて後腐れをなくし、その後に反日派からの理不尽な要求があっても断れる状況を作る事です。
話題の竹島は韓国に譲るべきですね。だいたい小泉首相の靖国参拝で険悪になりつつある時に、国際情勢もタイミングも解らない何処かのお調子者の県議会が「竹島の日」なんてものを制定しましたが、騒ぎになる事を目論んだ確信犯的アピールなのでしょうか。
どちらにしても韓国ときちんとケジメを付けて良い関係が生まれなければ、中国と北朝鮮への対応が難しくなるでしょう。

“妖怪になれなかった熊” への8件の返信

  1. くまぱぱさんおはようございます。
    いっぺんにこれだけの事が、すらすら(想像です、すみません)頭から出てくるのでしょうか???
    凄いなあ。国同士の問題や国内の問題、幅広いですが、年金の話なんか、よく分かります。そして確かに、人口も増えすぎなのかもしれません。勿論、くまぱぱさんの主観でしょうが、勉強になります。ありがとうございました。

  2. ASさん、いらっしゃい。
    いや、お恥ずかしい限りです。
    はっきり言って全部主観と直感で書いてます。
    とは言え、いっぺんにすらすらという訳でもなく、結構推敲しています。
    自分なりにですが、、(笑

  3. こんばんは。
    日頃「なんでやねん」と思ってる事柄を片っ端から斬って下さったおかげですっきりしました(笑
    そういう私は「高すぎる国民健康保険」でよく怒ってるんですがw
    他にも、昔の公務員の恩給の高額さとか、今よくニュースになってる公費による地方公務員への金品の支給や意味不明な手当金のこととか(もしかしたらこれは大阪だけのローカルな話題なんでしょうか)。けじめのない学校の先生とか。。。とにかくむっとすることが多いです。
    「こういうことになっているから」って、何でも従ってしまわないで、「どうしてそうなっちゃうの?」って疑問をみんなが持たなきゃいけませんね。自分の未来がかかってるんだから。

  4. おーおー
    よくもこんなにいっぺんに(^^)
    これだけじゃまだすっきりしないよね
    テポドンとか言う性能の悪いのじゃなくて
    ピンポイントで施設なり人を抹消できる弾道ミサイルが
    最低10発は欲しいな
    バカは死ななきゃ直らない って昔の人は本当に良い事を言ったものだ
    調整とか改善とか、そういうもんじゃ駄目なんだ
    殺すしかないぞ
    やい、てめぇら 手ぇ上げて出てこい! 10しか数えないぞ
    出てくる時は、利権だのコネだの天下り先だの ファミリィ企業だの・・・
    それが事実とすれば問題だ、早速調査して可及的速やかにうんたらかんたら
    だの シノゴノ言ってるんじゃねぇぞ そういうもん ぜ〜〜んぶ
    皆 その場に捨ててこい ばかやろう もうみ〜んなお見通しなんだよぉ!
    それ めんどうだから 5から数えるぞ 4 3 2 ・・

  5. chaoさん、いらっしゃい。
    日頃の疑問ですね。(笑
    日本人って、政治家とか評論家とか学識経験者(これがそもそも謎だ)でないと、
    政治問題に口を出してはいけないような変な遠慮がありますよね。
    普通の生活者がもっともっと意見表明しないと、変わっていかないと思うのです。

  6. goshuさん、いらっしゃい。
    待っていた訳じゃないけれど、必ず来ていただけそうな気が、、、(笑
    > テポドンとか言う性能の悪いのじゃなくてピンポイントで
    アメリカでは「指向性エネルギー兵器」とかいうのも開発中らしいです。
    http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050714301.html
    これ、私たちが子供のころマンガにあった「殺人光線」って奴ですよね。
    当時の技術では、武器そのものに大型コンテナ並みの大きさが必要で、しかも
    至近距離から30分も照射し続けてウサギの背中に軽いやけどを負わせる事が
    出来たとか何とか、、、
    「実用にならん」という事で、その技術を民間転用したのが「電子レンジ」とか。
    > それ めんどうだから 5から数えるぞ 4 3 2 ・・
    「チーン」・・・・・・・(爆
    兵器の話はともかく、政治には一般人もどんどん口を出すべきです。
    政治家っていうのは、批判される事も仕事の内ですからね。

  7. >国が国民をマインドコントロールするための施設であって、>一度もそこに神が存在した事はありませんし、死んだ兵士た>ちも誰一人として靖国神社には居ません。あんなものはただ>の器で中身は空です。
    これは言い過ぎではありませんか?
    検閲なしの特攻隊員の遺書にも、「靖国で会いましょう」という文言ばかりですよ。特攻隊員を「だまされた人々」のようにけなすのはどうかと思いますが・・。すくなくとも、彼らは信じて死んでいったのですから、彼らを馬鹿にするような発言は控えましょうよ。

  8. ↓こちらの記事の話ですね。
    http://yatsunet.weblogs.jp/kumaburo/2005/06/post_6f6c.html
    あちらの方の記事を読んでいただけば判りますが、私も特攻隊員として死んだ一人ですので、一緒に死んだ仲間をバカにするなどする訳がありません。
    貴方は一体何を読んで何をバカにしていると言っているのでしょうか?
    私が批判しているのは国と政治家だけです。
    > 検閲なしの特攻隊員の遺書にも、「靖国で会いましょう」という文言ばかりですよ。
    本当に検閲がなかったと思っておられるなら、貴方は幸せですね。
    検閲があろうと無かろうと「国によってその様に信じ込まされていた」という事実は何も変わりません。
    また、疑う気持ちがあったとしても、国に家族を人質に取られた状態ですから抗えるはずもありません。
    全てを承知した上で遺書を書いたのです。
    全てを承知して死んでいった訳ですから、その元凶たる国が作った靖国神社になど、誰も行きません。
    私と同じように次の命を生きている、或いはそれも全うしてその次を生きていると思います。
    多分みんな幸せになっていますよ。
    そういう時代を懐かしがってかどうかは知りませんが、今の総理大臣や政治家たちの行動を見て、またああいう時代が来るという危機感は感じないですか?
    それと、ここは私のブログであって公共の掲示板ではありません。
    法律に違反する事を書かない限りは私の自由です。
    また、この場でそれを批判したり意見訂正を求める資格はどなたにもありません。
    更にあちらの記事で「この場で議論する気は全くありませんので、この記事に対するコメントは一切受け付けません。何か書きたい事があったら自分のブログに自分の言葉で書いてください。」とお断りしております。
    それを違う記事のコメントに書き込むという事そのものがルール違反です。
    どこのどなたか知りませんが、自分の意見は自分のブログなりホームページなりで自分の責任に置いて発表してください。
    今回は貴方の生真面目な書き込みに免じてお相手しましたが、本来なら即刻削除させていただく所です。
    これ以後の反論はお断りします。

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