矢立の杉


旧甲州街道の難所「笹子峠」への途中にある杉の古木です。
旧道に車を止めて100mほどの距離です。


こんなウッドデッキが作られていますが「矢立の杉はどこ?」って感じですよね。


手前の二本の杉の木の間にピッタリと収まっています。
この手前の杉も、一抱え以上ある大木なんですよ。


高さ22mくらいの所で幹が折損し、内部は上まで虚になっていますが、それでも枝を伸ばし葉を茂らせています。
高さ28メートル、根回り14.8メートル、幹回り9メートルという巨木です。


かなりの急斜面なんですが、昔はこの杉のある斜面が甲州街道だったそうで、相当厳しい難所だったのがわかります。

矢立の杉という名前は、源頼朝が富士の裾野で巻狩りをした時に放った矢がこの杉に立ったという伝説からです。
また、戦国時代には戦勝祈願として、この杉の幹に矢を射たとのことです。
樹齢は1,000年を越すと言われています。

歌手の杉良太郎さんの歌に唄われた縁で、近くに杉良太郎さんが寄贈した身代り両面地蔵菩薩がまつられています。