音風景を撮って絵はがきを作る


「フットパス」と「サウンドスケープ(音風景)」のコラボ。
歴史のたたずまいに耳を澄ますー市川大門 “音の絵はがき” づくり 〜まちの音風景を写真に撮って絵はがきをつくろう!〜 に参加しました。


上の写真のおなじみの二人に迎えられ、市川本町駅のすぐ前のこちらのお寺に向かいます。
高いところにあるお寺の庭から、市川大門の街を俯瞰するのが始まりでした。


まずは陣屋跡・・普段は閉じたままの扉を、特別に許可を頂いて開いてみます。
ぎい〜っと言うかと思ったら、とても状態が良く、音もなくすーっと開いて、砂利のこすれるザザーッという音がしました。


途中の公園で地元の詳しい方からお話を伺いました。
やはり地域の独特の文化風物など、地元の人でなくてはわからないことがたくさんあります。
その後、歩きながら色々と説明を聞きながら先に進みます。


地元では「ひや」と呼ばれる、極細の通路です。
正規の道路ではありませんが、周囲の土地の所有者が認めあうことで人の通行が許されていたとのことで、街中に縱橫に走っています。


蔵がとても多い街で、ここは土蔵造りの家(蔵屋敷)に今でもおばあさんが住んでいて、土蔵の扉の開け閉めをして見せてくれました。
夏涼しく、冬暖かいので、住んでいても快適だそうです。


市川和紙の工房「豊川製紙」さんです。
仕事として和紙作りをしている家は、既にここしか残っていないそうです。
見事な熟練の手さばきを実演して見せてくれました。


国の有形文化財に指定されている蔵造りの教会です。
藤村式建築という擬洋風建築ですが、普通の藤村式は木造なのに対し、ここは蔵造りの擬洋風建築ということで、とても珍しいです。
内部も綺麗でしたが、オルガンの音が聞けなかったのが残念でした。


栴檀(せんだん)の古木が見事な、旧双葉酒造です。
残念ながら酒造は廃業してしまわれましたが、地域のために色々と活用されているそうです。


お蔵をお借りして今日撮影してきた写真で絵はがきを作ります。
お茶をいただきながら、自分の撮った写真から、絵はがきにする一枚を選びます。


最後に、出来上がった絵はがきを大きなマップに貼って、今日歩いてきたコースを振り返りました。

ゆっくりと地域を歩いて楽しむ「フットパス」と、音を手がかりに環境とのつながりを考える「サウンドスケープ(音風景)」とのコラボ・・というお誘いに惹かれて参加したイベントです。
確かに音というのは風景の大事な要素で、あらゆる音がその場の雰囲気作りのとても大きな要素ですね。
何も、音楽とか、鳥の声とか、車の音なんてはっきりした音だけでなく、何だかわからない微かに聞こえる音や、或いは何も音が聞こえない状態というのもありですね。
とても良い時間を過ごさせていただきました。

もともと歩くことは嫌いではないのですが、我が家の辺りで歩くというと必ず坂道ですから、今まで歩く催しには参加しませんでした。
今回このイベントに参加したのは「音風景を写真に」というのが最大の魅力ではありますが、市川大門の街が「ほとんど平地」であることが大きなポイントだったかもしれません。(笑

このイベントの詳細はこちら(Facebookです)
歴史のたたずまいに耳を澄ますー市川大門 “音の絵はがき” づくり