40・山辺の道・2

11061601過去ログ写真館「山辺の道・1」の続きです。
工場(作業所)を兼ねた蔵だと思います。
羽目板、白壁の汚れ、石積みの土台がいい感じでしょう。



土台の石に、いろいろな種類が混ざっているのが面白いです。
11061602三輪山を御神体とする、桧原(ひばら)神社です。
天照大神が伊勢神宮に鎮座する前に、宮中からこの地に遷され、ここで祭祀されていた時代があるとか。
本殿も拝殿も無い神社で、格子のはまった三輪鳥居が特徴です。
11061603檜原神社の注連縄です。
檜原神社は大神神社の摂社です。
大神神社にも行きたかったのですが、既に周りは暗くなってきました。
11061604写真は明るく見えますが、本当はかなり暗いんです。
懐中電灯を持っていないので足元が不安です。
このまま山辺の道を行くのは危ないので、檜原神社から灯りのある街の方へ下ることにしました。
11061605これは既に街の近くまで下ってきたところです。
空は残照で赤く見えますが、地上は真っ暗です。
地図を見ることもできないので、何はともあれ灯りのある方向へ急ぎました。
11061606ようやく三輪駅に着きました。
当時は周辺にも灯りがついた家は少なく、全体が暗い感じでした。
ホームに点った白熱灯の灯りを見つけたときには、正直ほっとしたものです。
田舎であればあるほど、鉄道の駅というのは、人の心に安心感を与えてくれますね。
2本のレールが、必ずどこかに繋がっている・・ここに居れば列車に乗れる・・そういう安心感は、道路やバス停では得難いものですよね。
その安心感が、地域を大切にする気持ちにつながり、隣人を思う気持ちに繋がるのではないか?
そんなふうに思います。

3.11の震災と津波で鉄道が破壊されてしまった地域があります。
もちろん現実的には先ず道路を復旧し、生活物資や建設資材などの運送が必要ですが、地域の人達の心の支えや、人々の気持ちをひとつに繋げるには、鉄道の復旧が必要だと思います。

さて、山辺の道の写真はこれで終わります。
次回は今回の翌日、飛鳥の里をレンタサイクルで回ったときの写真をご覧いただく予定です。