県庁おもてなし課

11062703今年3月に出版された、高知県出身の作家、有川浩さんの新作です。
新作と言っても、山梨日日新聞に連載されていたので、既に内容は知っているんですが。
他にもいくつかの地方紙に連載されていたそうです。



私は、新聞掲載時に読んでいて好きだったんです。
角川書店から出版されたので購入しました。
高知県庁に実在する「おもてなし課」を舞台にしたフィクションの物語ですが、実際にありそう(あったかも?)なエピソードが盛り込まれていて、結構リアルでとても面白かったです。
友人と話していても「こういうのあるよね」「あるある」「これ実話じゃね?」みたいな感じでした。
特に、役所と民間の感覚の違いは、読んでいて激しく同意してしまいましたよ。(笑

ストーリーは、おもてなし課が誕生し、課員の青年が、観光特使を任命された高知出身で東京在住の人気若手作家から鋭い指摘を受けながら、民間感覚を身につけていく・・作家の方も複雑な過去から生じていた問題を解決していく・・更にラブコメも絡ませながら、観光政策への鋭い提言にも及ぶというものです。

単純に読み物としても面白いし、地方の観光や地域振興に関わる人・・特に行政の人には是非読んでみて欲しい本です。