「カラー写真をイラスト風に変える」で紹介した「Sketch Agent」はiPad用アプリでした。
今回の「Sketcher」は、Mac用です。
アイコンがカワイイでしょう?
起動画面は、左の画像をクリックしてみてください。
非常にシンプルですが、調整機能があるのが、流石Mac用という感じです。
試しにこの写真を加工してみましょう。
写真ファイルを起動画面にドラッグ&ドロップで開くことが出来ます。
水彩画風に加工したものです。
色の濃淡、画面の明暗、表現の細かさなどを個別に調整できます。
手前の草や線路のバラストがちょっと細かすぎますが、結構水彩画らしく見えますよね。
こちらは油絵風です。
光沢感のある筆のタッチが結構リアルですよね。
写真素材として油絵向きだったかも知れません・・ただし、電線はダメですね。
ここに掲載した画像は Sketcher で変換した後に Photoshop で若干の修正を加えてありますが、見栄えが変わるほどの加工はしていません。
ほぼ、Sketcher だけの結果と考えていただいて結構です。
やはり、元の写真の「向き不向き」というのはありますね。
作例に使った写真(特急スーパーあずさ)の場合、列車のボディーや遠景の森、空は水彩向きですが、手前の草やバラストは同一レベルの加工では水彩らしさが出てくれません。
油彩では、手前の草とバラストは見事に油絵ですし、列車のボディーや遠景の森もOKですが、空と架線が汚いです。
写真の選び方が肝心ということです。
水彩画や油絵のまがい物という事ではなくて、表現の幅を広げる意味で、活用できるアプリだと思います。
なお、今回はブログ掲載のために800×600ピクセルで製作しましたが、私のデジカメの原版サイズ3648×2736のままでも加工できます。
ただし、十分なマシンパワーが必要だし、それなりの処理時間はかかります。
大きいサイズで製作すれば印刷用にも十分使えますよ。
ちなみに、昨日の「白壁の駅舎」は、このアプリで水彩風にした画像を、Photoshopで更に加工したものです。
なかなか良い感じですけれど、
やはりPhotoshopで微調整は必要なんでしょうね。
そうなると初めからplug-inの方が良いけれど、
この手軽さは便利なんですよね。
flipperさん、いらっしゃい。
こういうアプリの場合、画面全体が同じレベルでフィルタリングされてしまいます。
近くて細部まではっきり写っている所と、遠くでディテールがぼやけている所の差が良い方向に出る
場合と悪い方向に出る場合があります。
そういう部分的な修正は、Photoshopでマスクを利用したり、選択範囲を設定することでレタッチ
していくしか無いですね。