なぜデザインなのか。

12011303原研哉さんと阿部雅世さんの対談形式で綴られたデザイン論です。
道具の始原が「棍棒」一つだけでなく「器」との二つであるという話から始まります。
「もの」ではなく「こと」をデザインするのだという原さんの考えには大いに賛成です。



「こと」をデザインするには、当然ですが、その「こと」の根本的なところから考えなければなりません。

なにか新しい「こと」を始める時、その最初のところからデザイナーが関わるべきであるし、最初からデザイナーが関わった「こと」は成功している事例も多いです。
デザイナーという専門職だけでなく、経営者や企画責任者となる人にもデザイン的な考え方が必要だし、そのためには、早い時点・・小学校低学年からのデザイン教育が必要ではないか。
これは私の考えなんですが、本書にも同じようなことが書かれていました。

読み始めたばかりで、まだ半分ほどしか読んでいませんが、デザインの根本について考えさせられる本です。