本の整理をしていたら昔撮った写真が出てきました。
ネガは別にちゃんとファイルしてあるんですが、今日見つけたのは紙焼き、しかも「ベタ焼き」と呼ばれる密着プリントです。普通、写真はこのベタ焼きの中から選んで少し大きく引き伸ばし、その中から更に選ぶという事で厳選されていきます。
ベタ焼きは撮影したフィルムそのままなので失敗も何も一緒に焼かれているんです。まあ、人目にさらせないようなのもある訳で、自分自身の過去ログにアクセスしてしまったような不思議な感覚と言えば分かっていただけるでしょうか。
「御殿場線のD52型蒸気機関車」
これは御殿場線の写真を取りに行った時。30年くらい前、もちろん旧国鉄時代です。
国府津機関区に廃止になった蒸気機関車が保存されていました。既にターンテーブルは埋められていましたが扇形機関庫の中に1台のD52型がひっそりと佇んでいました。
D52は日本最強の貨物用蒸気機関車ですが、その重量から東海道、山陽、両本線以外では走ることができない機関車でした。近代化を前にしても地方路線へ落ち延びることもできず、丹那トンネル開通前の東海道本線最大の勾配区間であった現在の御殿場線で特急列車の後部補機として最後を迎えています。
「国府津駅を発車する貨物列車」
機関庫のある方から駅を見た所で、DE10型ディーゼル機関車に牽かれたローカルの貨物列車です。
国府津駅は昔は特急停車駅で国府津機関区を擁する事もあり、敷地はかなり広いです。でも御殿場線となってからは何となく寂しげな駅でしたね。
線路の本数の多さと手前の空いたスペースが何とも言えない哀愁を漂わせています。
正に「強者共が夢の跡」というべきでしょうか。
今回から「過去ログ写真館」と題して、昔のベタ焼きの中からピックアップした写真を時々ご覧いただくことにします。
わざと新しい紙焼きはせずに、拡大写真もベタ焼きからのスキャナー撮りでお見せしますので、画質の悪いのはご勘弁ください。また、記憶が怪しい部分もあり、間違いもあるかも知れません。なにしろ過去ログなんですから。
汽車の貴重な写真、ありがとうございます。
こうしてブログに載せる事によって、写真のこれ以上の
劣化は防げますよね。それと、整理整頓(?!)
私の苦手な事です。私は、この写真を撮られた頃には
こんな時代が来るなんて思いもしませんでした。
蒸気機関車もカッコいいと思いましたし、だから、
普通の電車がかっこよく思えなかった。はは。
今観ても、ごつごつした鉄の塊ですが、力強い姿は
憧れる世界です。なんだか、昔の頑固オヤジみたいですよね。
ASさん、いらっしゃい。
蒸気機関車というのは、かなり生物的な機械だと思うんですよ。
石炭を燃やしてお湯を沸かすことで自らエネルギーを作りながら
走るというのは、電気というエネルギーを外部から送ってもらって
走る電車などとは違いますよね。
鉄道ばかりじゃなくて、まだまだ面白い写真があります。
過去ログ写真館、これからもお楽しみに。
懐かしい写真ですね。
私は鉄道にあまり興味が無かったのでご一緒はしませんでしたが、白黒の写真はなかなか味があって良いですね。
デジタルの白黒とは何となく違う気がします。
そう言えば京都の機関車区へ一緒に行きましたっけね。
exifさん、いらっしゃい。
カラーは高かったから、結構白黒で撮ってましたね。
お金がないから白黒というのが現実的な理由だったんだけど、白黒で撮る事で
色に頼らない写真のトレーニングもできたかな?、、なんて思うこともあります。
自分で現像焼き付けやってたし、それはそれで面白かったですね。
梅小路機関区、行きましたね。
あの時は好きな奴が多かったですからね。(笑
その内に一緒に撮影に行った時の写真も出てきますよ。
お楽しみに。
過去ログ写真館・2
過去ログ写真館第2回は「鎌倉」です。ご期待に添いまして(?)左上のコマに若かりし